【ECコンサルタントによる「勝手にECサイト分析」】□□222 ジャパンEコマースコンサルタント協会 笹本克特別講師・参事〈「地球洗い隊」〉/商品やコンテンツに強いこだわり

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「地球洗い隊」のトップページ

 大阪市北区のアップサイドは02年、米ぬかとフスマ(麦ぬか)と有益微生物から作られたバイオ洗剤を販売することを目的として創業した。同年、ネットショップ「地球洗い隊」を開設している。
 同サイトで販売しているバイオ洗剤のルーツは、琵琶湖水系に通じる有名神社の池の水を浄化するために開発された「微生物せっけん」だった。
 合成界面活性剤などの化学物質は一切使わずに、特定の酵素や有益微生物を利用することで、池にいた絶滅危惧種の魚なども生きたままヘドロは減少したという。
 これに現社長の小山田光正氏が強い興味を抱き、改良を加えて環境に優しいバイオ洗剤として製品化した。一般的な合成洗剤は家庭内の汚れを界面活性剤が包み込んでそのまま流す形に対し、同商品は有益微生物が汚れを分解し水質を浄化しながら流れていく。同時に排水管などの汚れも落とすのである。


■製造工程まで確認

 米ぬかやフスマは、せっけんが一般に普及する明治時代後半まで食器洗いや入浴用として広く使われていた。先人の知恵ともいえる原料を発酵や熟成などの工程を経ることで微生物が活性化し、洗浄力を向上させている。
 石油由来の化学物質が全く含まれていないところから、化学物質過敏症のユーザーなどに好評だ。ペットのケアや入浴剤的に使うユーザーもいる。米ぬかが肌に優しいことは広く知られているのであろう。
 同社は人と環境に優しいというコンセプトに沿う製品だけに限定しつつも、現在では銀イオンやホタテの貝殻由来の除菌剤や食品なども販売している。販売商品はすべて、生産者と直接会い、製造工程までを確認し、納得した上で取り扱いを決めている。


■女性視点が手本に

 生理用布ナプキンのショップ「Sunny Days(サニーデイズ)」も同様のコンセプトから生まれた。下着などに使われる素材を使うことで、肌触りを向上させ、蒸れを防ぐとともに、洗って何度も使える。
 ネットショップの運営とコンテンツ制作は店長の小山田貴子氏と女性スタッフが担当。全員が自社製品のヘビーユーザーだ。女性の視点で作られたバランスの良いコンテンツは、他のサイトの手本となるだろう。


〈筆者プロフィール〉
ささもと・かつ
 全国各地で有名ネットショップを輩出。自治体・関連団体でもEC関連の講演や講師を務めている。DeNAやヤフーのショッピング事業部スタッフへのレクチャーや、ドリームゲートの起業講座のほか、上場企業から中小企業までコンサルサイトの累計は約600社に至る。多岐にわたる業種でのコンサルティング実績も豊富。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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