【ＬＴＶ アップしました】〈アリス開運堂〉／定期購入システム導入で売上安定

ベーグルＥＣサイト「エルクアトロギャッツ」の運営を行うアリス開運堂（本社岐阜県、河瀬隆社長）では定期購入システムを構築したことにより、ＬＴＶ（ライフタイムバリュー、顧客が生み出す長期的な利益）が約２０％アップしたという。
　同社が定期購入システムを導入したのは１３年。「もともと当店の既存顧客は不定期ながらも年に複数回にわたってまとめ買いをする人が多かった」（河瀬麻花店長）と言う。同社では「安定した売り上げの確保を狙うにあたって、いかに既存顧客を囲い込んでいくかを思案した結果、定期購入システムを自社で開発することにした」（同）としている。
　「システム導入後は、定期購入会員になる既存顧客が増えた。不定期にまとめ買いをしていた人にも毎月、定期的に買い物をしてもらえるようになり、ＬＴＶの向上にもつながった」（同）と話している。
　「買い物１回あたりの客単価は下がっているケースもあるが、１４年９月期ではＬＴＶが前年同期比で２０～３０％程度アップする結果になった」（同）と話している。
　同社では、定期購入会員向けの「秘密のＶＩＰルーム」ページを用意している。同ページには、定期購入会員しか買えないベーグルをラインアップ。全てのベーグルを、事業者向けに設定している卸価格で販売をしている。同ページは非会員でも見られるようになっており、定期購入会員への引き上げを図る意味でも有効に機能しているようだ。


〈企業データ〉
　出店先「楽天」「ヤフー」「ぐるなび」「自社サイト」
　配送委託先「佐川急便」「ヤマト運輸」
　導入システム「フューチャーショップ」「ソフテル」