【受賞店に聞く】 〈SOY2015 スイーツジャンル賞〉伊藤久右衛門/LINEで自社サイト売上が33%に

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WEB営業部・足立容子部長

WEB営業部・足立容子部長

 15年に楽天SOYを受賞した、抹茶スイーツのECを展開する伊藤久右衛門(本社京都府、北村公司社長)は、自社ECサイトの売上比率を高めている。現在、同社の自社サイトの売上比率は、全社売り上げの約3分の1。自社サイトが同社の中で最大の販売チャネルになっている。LINE@を活用した、顧客のセグメントごとの情報発信がファンの獲得につながっているようだ。
 伊藤久右衛門は宇治抹茶を利用したスイーツをECで販売している。人気の抹茶ロールケーキや抹茶ラングドシャだけでなく、チョコレートやだいふく、あん蜜、生水ようかんなど、宇治抹茶を使用したさまざまなスイーツを商品化している。スイーツだけでなく、抹茶を使った、カレーや酒、茶道具一式といったユニークな商品も販売している。同社のEC注文の7割が、バレンタインや母の日、ホワイトデーなど、記念日のギフト需要だという。
 ECサイト構築システム「futureshop(フューチャーショップ)」のLINE連携機能を活用したことが、自社ECサイトの売上比率が拡大する要因となった。伊藤久右衛門のLINE@で友だちになってもらった顧客の情報を、自社ECサイトの会員IDと連携させている。
 自社ECサイトの購入回数や、誕生月などに応じて、LINE@で情報を配信し、商品提案を行っている。ECサイトのポイントの有効期限が近い顧客もセグメントできるため、ポイント期限切れ防止を促す販促も行っている。顧客セグメントごとの情報発信により、LINE@経由の顧客は、従来の14%から30%にまで増加したとしている。「店頭と同じ接客をしたい」(WEB営業部・足立容子部長)という同社の思いを形にしているという。
 同社では、Amazonでの売り上げも増加しているとしている。Amazonでは単品購入の顧客が多いことから、いかにリピーターに育てていくかが課題だという。


【データ】 ■販売チャネル「自社サイト」「楽天市場」「ヤフーショッピング」「アマゾン」「auWowma!」「dショッピング」■導入システム「futureshop(フューチャーショップ、ECサイト構築システム)」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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