【有人接客とAI接客〈顧客満足度向上のメソッド〉】第1回 顧客の満足度向上させるチャット接客とは

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 昨年から、ECを含めたデジタルサービスを提供する大手企業の多くが、チャットを導入したり、AIによって応答を自動化したりすることに投資するようになっています。ただ、「どのような方向性でチャットを自動化すればよいのか」「すでに蓄積している、コールセンターや有人チャットのログをどのように活用すればいいのか」といった問題に頭を抱える企業も多いのが現状です。
 本連載では、過去に4000万件以上のチャット対応を行ってきた空色の知見をもとに、顧客の満足度を向上させる、有人のチャット接客と、AIによるチャット接客について、解説していきます。


■顧客満足度の高い接客

 顧客満足度の高い接客とは、そもそもどんな接客なのかを考えてみましょう。アパレル店舗の接客を見てみると、お客さまと会話し、お客さまの趣味や嗜好を把握し、商品をレコメンドし、購入に至るまで寄り添うのが、優秀な店員です。商品に接客・会話という付加価値を付けて販売しているのです。
 こうした接客パーソンの中でも、トッププレイヤーといわれるのが、百貨店の外商かもしれません。百貨店の外商は、お客さま以上にお客さまのことを理解し、お客さまの潜在的な欲求に応える商品提案をしてくれるからこそ、信頼関係が生まれ、長いお付き合いができるのです。
 EC市場でも、こうしたパーソナライズされた、付加価値の高い接客を提供していくことが、他社との差別化につながっていくと考えています。
 店舗と比較すると、ECの購入比率はまだまだそれほど高くありません。顧客の意思決定を支援する「接客」がないからだと考えています。その接客をデジタルで補うのがチャット接客です。文字だけの顧客とのコミュニケーションである「チャット接客」で顧客を購入に導くには、ノウハウが必要なのです。


■チャットは働き方にもつながる

(続きは、「日本ネット経済新聞」5月23日号で)

【筆者プロフィール】
空色 中嶋洋巳社長
 2005年4月西日本電信電話入社。2013年10月空色を創業。チャットを軸としたウェブ接客ソリューション「OK SKY」の開発・提供、チャットセンター運用受託事業を展開。2016年からIBM Watson等のAIを活用したチャットボット提供を開始し、AIと人を組み合わせた新たな購買体験の創出に取り組む。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

有人接客とAI接客〈顧客満足度向上のメソッド〉 連載記事
List

Page Topへ