【〈プロ直伝!〉リスティング社内運用のイロハ 】第3回 ひとつずつ丁寧な運用で思考を効率化する

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 リスティング広告に強い広告代理店の広告運用のプロ担当者が、リスティング広告の社内運用のコツを伝える連載企画。第3回目となる今回は、思考を効率化してコンバージョン(CV)目標を効果的に達成させる方法についてカルテットコミュニケーションズの松原充氏に聞く。


■まずコンバージョンを優先

 リスティング運用の際、決められた予算内でコンバージョン目標を達成させなければならないケースが多いと思います。そのため、目標とする、CV数と顧客獲得単価(CPA)を同時に設定する担当者がいます。しかし、この二つを同時に設定すると、その後の施策に制限がかかり、望ましい結果を出せなくなる可能性があります。
 CVとCPAは二律背反する場合も少なくないのです。CVを増やすためのアクションとCPAを削るためのアクションは多くの場合真逆と言っても過言ではありません。最初から同時に目標を達成しようとすると無理が生じ、運用時の思考に混乱が生じてしまいます。CVの増加か、CPAの抑制か。どちらか一本に絞ってシンプルな思考ができるように目標を設定することが重要です。
 まずはCVを優先して目標設定しましょう。ゴール過程の指標確認結果を得るまでの過程では、ゴールに正しく近づいているかを図るための指標であるキーパフォーマンスインジゲーター(KPI)をチェックしていくことが重要です。最終的なゴールはキーゴールインジゲーター(KGI)といいます。設定したKGIは自分たちでコントロールできませんが、KPIはゴールにいたるまでの施策ですので、その都度、コントロールできるものと考えると分かりやすいでしょう。


■確認するべき指標を限定

 いくつかあるKPIの中から、必ず確認するべき指標を限定することが思考を整理するポイントになります。

(続きは、「日本ネット経済新聞」5月16日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ