【集客 アップしました】〈栄光マシーンセンター〉/専門職にアプリで認知拡大

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スマートフォンアプリ「鉄筋人」とトップ画面

スマートフォンアプリ「鉄筋人」とトップ画面

 建物の鉄筋用機械や工具を製造・販売する栄光マシーンセンター(本社愛知県、伊地知高博社長)は14年8月、スマートフォン向けにショッピングアプリの配信を始めた。機械や工具の販売に加え、鉄筋の加工に役立つ計算が行えるため、鉄筋加工の専門職へサイトの認知が拡大。集客率は約5%向上し、サイトのPV数は月平均4000件に向上した。
 同社は12年7月から、自社商品や鉄筋加工の関連商品を販売するECサイト「鉄筋人ストア」を運営している。工事現場などで鉄筋加工に従事している潜在顧客層が、スマートフォンで情報を探していると想定。アプリを通じて顧客開拓を図った。
 サイト利用者は、鉄筋に関わる現場作業員が中心。法人より、作業員や個人事業主から利用されているという。
 スマートフォンアプリ「鉄筋人」は無料で配信。特別機能として、鉄筋用の重量計算機を追加している。作業に必要な機能を備え、「ダウンロード数でいえば、国内の鉄筋加工従事者の約10分の1が利用している」(伊地知社長)と話す。
 アプリ利用者に対する販促は、アプリを起動していない状態でも更新情報を通知する「プッシュ通知」を利用。新商品の告知などの活用を見込んでいる。
 アプリはジョーカーピース(本社大阪府、住田賢司社長)のアプリ制作サービス「Piece(ピース)」を使って開発した。ECサイトのデザインや、鉄筋に関わる情報記事といったコンテンツをそのままアプリに反映している。
 ECサイトとアプリで公開している利用者のインタビュー記事を充実させている。都道府県ごとに1人の割合で、現場で働く人を取り上げ、全国の潜在顧客へ認知拡大を図っていく考え。
 「インタビュー記事やアプリで顧客と接する機会を拡大し、EC事業のファンを獲得していきたい」(同)としている。
〈企業データ〉 
運営会社「栄光マシーンセンター株式会社」
出店先「自社サイト」
導入システム「Piece(ピース)」
配送委託先「ヤマト運輸」
EC担当者数「2人」

鉄筋用の重量計算機

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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