【倉庫探訪】 〈マルカワ〉/アマゾン倉庫に1日2000点発送

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検品から発送までを完結できるFBA専用のレイアウト

検品から発送までを完結できるFBA専用のレイアウト

 ジーンズなどアパレルを実店舗とネットで販売するマルカワ(本社東京都、小川聖司社長)は、FBA(フルフィルメント・バイ・Amazon=アマゾンの商品発送代行サービス)を利用している。自社の物流センターから、1日平均2000点の商品をアマゾンの物流拠点向けに発送。アマゾンに送る商品の検品から梱包まで、円滑に完了できる専用スペースをセンター内に設けている。
 神奈川・相模原市に物流センターを構える。アマゾンの倉庫や実店舗向けに商品を発送する物流拠点として運営してきた。18年9月から、それまで実店舗から発送していた自社ECサイト・一部モール店舗の受注商品も同センターから発送している。
 アマゾンに送る商品の取り扱いスペースは、一直線上で検品から梱包まで完了できるレイアウト。商品に貼り付けるシールの発行など、アマゾン向けの発送に必要な作業をすべて行っている。
 「4年ほど前に、物流センター内の一部の壁を取り払い、FBA向け商品を円滑に梱包できる配置にした。FBA向けの商品は、ピーク時で1日8000点を発送している」(若林大輔常務取締役)と説明する。
 業務簡略化のため、ピッキング票を色分けし、商品画像やカラーを掲載している。自社システムで出力しており、検品精度の向上にも役立っているという。
 「発送時、品番だけでは見間違う可能性がある。画像があることで確認がしやすい。業務の標準化に力を入れている」(物流課・大井孝泰課長)と話す。
 物流センターで働くスタッフは、月曜日から金曜日の間、簡単な日誌を記入している。物流業務のどこに時間を費やしているのか、理由とともに把握するためだ。「今やっていることがベストだとは言えない。日誌を基に常に業務を見直すことで、業務効率を改善したい」(同)と今後について語る。


〈倉庫データ〉
延床面積:1553.7平方メートル
月間発送件数:平均4000件(FBAを除くEC顧客向け発送のみ)
従業員数:17人(アルバイト含む)

ピッキング票は色分けし、商品画像も掲載

業務を簡略化し、ピッキング効率化を進める

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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