【物流の知恵】 〈あきゅらいず〉/定期引き上げで物流コスト抑制へ

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化粧品の使い方を伝える「あきゅらいず文化祭」の様子

化粧品の使い方を伝える「あきゅらいず文化祭」の様子

 化粧品の通販・ECを運営するあきゅらいず(本社東京都、南沢典子社長)は、物流コスト抑制のため、新規顧客や、都度買いの顧客の、定期購入への引き上げに注力している。都度買い商品を定期商品に同梱して発送することにより、余分な配送コストを減らして、利益を高めたい考えだ。
 同社の主力商品は、せっけん・パック・クリームのクレンジングセット。「プラスワン定期便」として提供している。同社は、「3ステップのクレンジングをしっかり行うことで、きれいな”すっぴん”をケアすることが重要だ」というメッセージを顧客に伝えている。同社の会報誌「すふふ」や、コールセンターでのカウンセリング、優良顧客を招いたリアルイベントなどを通して、商品の効果的な使い方を伝えつつ、定期便の利用を顧客に促している。年末には毎年、定期便のディスカウントキャンペーンも行っている。17年は、キャンペーンによって平均顧客単価が10%上昇したという。
 同社では、定期顧客が、主力3品をいつでも一時的に都度買いに切り替えられるようにしているという。定期顧客が都度買いで商品を購入する場合、送料は無料にしている。「定期購入はしたいが、せっけんだけは自分の使うペースで購入したい」といった顧客の満足度を高めるためのサービスだ。
 ただ今後は、都度買いの商品も定期利用の商品に同梱するよう、顧客に促していきたいとしている。「お客さまの自由度を高めるためのサービスだが、お客さまをどう大事にするかということを考え直し、合理化できるところは合理化しなければならない」(横田英俊プロジェクトマネージャー)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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