【〈マーケティングサポート〉商品の作り方と売り方】第6回 〈「ヨガポール」〉後発でも売れる定番商品の作り方

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カラフルな7色のバリエーションをそろえ、表面に凹凸がついているのが特徴

カラフルな7色のバリエーションをそろえ、表面に凹凸がついているのが特徴

■ランキングを研究

 大手メーカーや競合他店に負けないためには、付加価値があり、自ら値付けできるオリジナルの商品を企画・製造することが重要です。すでに定番化している商品の後発商品を作る場合でも、バージョンアップを行ったり、新たな付加価値を提供したりすることで、十分売れる商品に仕立て上げることが可能です。今回紹介する「ヨガポール」もその一つです。ヨガポールを例に定番商品が売れる仕組みを探っていきます。
 ヨガポール自体は、10年ほど前から定番商品となっています。さまざまな店舗でよく売れてきました。
 今回紹介するのは、Y.H.S(ワイエイチエス、本社埼玉県)が運営する「Never Change(ネバーチェンジ)楽天市場店」のヨガポールです。
 この商品は、ここ1年ほどで売り上げが伸び始め、楽天市場の「ヨガ・ピラティス」部門のランキングで1位を獲得しています。さらに、総合ランキングで9位まで上がったこともあるのです。
 ネバーチェンジのヨガポールは、カラフルな7色のバリエーションをそろえ、表面に凹凸がついているのが特徴です。とはいえ、現在では、カラーバリエーションが豊富で凹凸が付いたヨガポールを扱うお店は他にもたくさんあります。それでも、なぜか売れているのです。
 そもそも、ネバーチェンジはPC周辺機器のEC店舗で、スマホケースを中心に販売しています。新しい商品ジャンルにもチャレンジしようと考え、ヨガポールを開発したそうです。
 同社が実践したのは、アマゾンや楽天市場のランキングの研究でした。商品のマーケットサイズや売れる商品をまず確認したわけです。そして目をつけたのが、よく売れているヨガポールでした。

(続きは、「日本ネット経済業新聞」12月6日号で)

〈筆者プロフィール〉
福田泰志氏
 サヴァリ株式会社代表取締役。楽天創業期ECコンサルタントとして活躍。ネットショップの運営サポート事業を手掛ける。メーカー向け商品DM・販売代行テストマーケティング「Bee―Store」を展開。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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