前回の要点は、日々何百件というニュースリリースを目する記者に対し、「タイムリーで、分かりやすい内容のニュース」を提供すること。そのまま引用しやすいよう、文章を構成することの2点でした。
本連載は、ブランド開業時という小さな組織体に焦点を当てたものです。大きな企業のように、多くの予算や人材はいません。
今回は、小さな組織が広報活動においてどのようにメディアにアプローチをしていくかを紹介します。
■数百媒体に配信
大企業は、各媒体の記者たちと直接交流を持ち、商品を紹介し、記事として書いてもらうことが可能です。しかし、ブランド開業時のわれわれにそこまでの力はありません。
そこで、ニュースリリース配信という手法を取りますが、いったいどのようにニュースリリースを出せばいいのか。テレビ・新聞・雑誌・ネットと、各媒体でメディアの数は星の数ほどあります。各メディアに直接リリースを送るのは現実的ではありません。
そんな各メディアにニュースリリースを配信してくれるサービスがあります。似たようなサービスはいくつかありますが、私がよく使うサービスは「PR TIMES」です。
1万2000以上の媒体とネットワークを持っており、上場企業も利用しています。シェアが大きいことが、使う理由です。
使い方の主な流れとしては、まずニュースリリースの原稿を作成します(ワードやパワーポイントなどで作成し、PDFにする)。次にPR TIMESで、ニュースリリース配信先を選択。テレビ・新聞・雑誌・ネットなど各媒体の各メディアの中から数百を選択することができます。自分の出したいリリースの内容に応じて、自分でメディアを選びます。
■紹介実績が購入に
(続きは、「日本ネット経済新聞」11月29日号で)
〈プロフィール〉
しまもと・だいすけ
ウエブ制作会社でディレクターとして活躍後、キノトロープを経て、ライブドアに入社。数多くの企業ウエブサイト構築プロジェクトに携わる。その後、セシールでネットマーケティング本部統括、常務執行役員。fitfitでCOO。商品企画から店舗立ち上げ・運営、カタログ販売まで幅広い業務を統括。16年、coen(現・YUAN)を設立。
【ゼロから始めるブランド開業日記】第8回 ニュース配信で媒体にアプローチ
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