【Amazon出品〈気になるトピックを徹底解説!〉】第8回 データ持つAmazonと対抗する

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■Amazonで横行する不正

 「Amazonの従業員が賄賂を受けて、販売データなどの内部情報を提供したり、商品レビューを操作したりといった不正を行っている」という内容のニュースが先日報じられました。米国と中国での話ではありますが、国内Amazonでも不正を行う複数の出品者が、売り上げ上位に存在しているのは事実です。国内でAmazonの従業員による不正が行われているかは定かではありませんが、少なくとも中国の出品者を中心に、不正レビューが横行しているのはご存知の通りでしょう。
 Amazonでは先日、商品レビューポリシーを更新し、不正レビューに対して、より厳しく対応する方針を示しました。「法的手段や訴訟」「出品者名などの公開」といった措置を講じる旨を追加したのです。Amazonとしては取り組みを進めていますが、いまだに多くの不正レビューについて確固たる証拠をつかみきれていないのが現状です。その結果、取り締まりについても積極的には行えていません。
 今回は、不正レビューと戦ってきたはずのAmazonの内部で不正が行われていたという皮肉なニュースが報じられた形になります。出品者としては、売り上げを大きく左右するレビューの不正に対して、今後も対策を講じていかなければいけません。

■Amazonに対抗と協力を

 今回の不正報道からは、Amazonが持つ、販売データなどの情報がいかに出品者にとって有益なのかということも見て取れます。当然ですが、Amazonは、それらの全ての情報を把握して自社の販売に活用しています。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月11日号で)

〈プロフィール〉
 比良益章(ひら・ますあき)
 2006年楽天入社、ECコンサルタント、マーケティング担当などを経験。2009年アマゾンジャパン入社、新規開拓営業、コンサルタント業務に従事し、5期連続でトップ成績を獲得。2010年アグザルファ設立、代表取締役に就任し、Amazon専門のコンサルティングを展開。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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