【EC注目株!】第117回〈大黒屋ホールディングス〉 50円前後の時価、正念場を迎える大黒屋/EC拡充に活路も「時価には手は出せない」が支配的

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 大黒屋ホールディングス(6993、以下大黒屋HD)はいま、正念場を迎えている。そのことは株価が如実に示している。50円前後の時価は「倒産株価」などと呼ばれたりする。
 同社の創業は1915年。祖業は特殊照明器具の製造販売。現在のビジネスモデルは2009年の大黒屋グローバルホールディングスの株式39%近くを取得し、傘下の中古ブランド品売買・質店大手の大黒屋を持ち分法適用会社としたことに求められる(現在の商号は16年に変更)。
 大黒屋HDは全国25店舗の大黒屋(質店)が中軸となっている。「販売」を前提にした「サイト」の活用で、「宅配買い取り」「出張買い取り」が両輪。ともに目利きを自負するスタッフ(店員)の査定価格で売り手側が納得した場合に、商売は成立する。店舗買い取りも行われている。
 同社の収益動向に変化が起こったのは、商号変更の前後来。売り上げ・営業利益とも急低下、最終赤字に転落した。前期も「売り上げ:209億3400万円、営業利益:13億2900万円、最終利益:1000万円」計画を第3四半期入り後に「202億4200万円、9億1400万円、3億1900万円の赤字」に修正している。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月04日号で)

〈筆者プロフィール〉
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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