【売り上げ アップしました】〈ディライトフル〉/シミュレーション導入して売上8倍に

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フットボールマックス」のシミュレーションページ

フットボールマックス」のシミュレーションページ

 システム開発のディライトフル(本社東京都、稲葉高広社長)では、02年からサッカー用品のECサイト「フットボールマックス」を運営している。11年に、オリジナルのユニフォームのオーダーメードサービスを開始。当初は電話やメールで受け付けていたが、問い合わせから注文に至る手間とコスト増加に困っていた。
 12年から、ネット上でカスタムシミュレーションできる自社開発のシステム「ユニコンポーザー」を導入した。カスタムサービス単体の14年9月期売り上げは1億1600万円。オーダーメードを開始した11年と比較すると、3年で8倍に急成長している。
 シミュレーションサイトは、利用者が27種類のメーカーから、好きなユニフォームを選択。複数のデザインを選択し、色やサイズ、ネームなどの項目をクリックすることで、オリジナルのユニフォームをシミュレーションできる。パンツやソックスなどにも対応している。
 デザインから見積もりまで、クリックのみで完結できる気軽さから、「一点物が好きな男性から好評で、遊び感覚で楽しめる作りになっている」(稲葉社長)。現在は、1日約100枚の注文があるという。
 チーム単位の注文が多い。幹事が仕上げたデザインを確認するため、複数のオーダー案を比較し、投票できるシステムもある。確認作業のわずらわしさを省く取り組みも行っている。1件あたり十数枚の注文となるため、顧客単価は十万円台となり、この点も売り上げ成長の要因となっているようだ。
 「注文後にメーカーへ発注しているため、27社のメーカーの商品をラインアップしているが、在庫の負担にならない。他店舗では目にする機会が少ないメーカーまでそろえることができる」(同)ことも特徴になっている。
 15年5月からは、シミュレーションシステム「ユニコンポーザー」の他社提供も開始する。すでに女性用シューズのエスペランサを展開する神戸レザークロス(本社兵庫県、齋藤伸介社長)などから問い合わせがあるという。今後はスマートフォンの最適化を目指す。


〈企業データ〉
 運営会社 「株式会社ディライトフル」
 出店先 「自社サイト」
 導入システム 「ユニコンポーザー」
 配送委託先 「ヤマト運輸」
 EC担当者 「20人」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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