【2018 DMフェア〈セミナーダイジェスト〉】 〈講師〉スタイラー 小関翼代表取締役/〈楽天、Amazonに依存せず成長する方法〜大手モールの戦略分析と中小が自立するための戦略〜 前編〉 アマゾンは抽象的なニーズに応える商品訴求には向かない

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 ファッションアプリ「FACY(フェイシー)」を展開するスタイラーの小関翼社長はAmazon(アマゾン)出身。「ダイレクト・マーケティング・フェア2018」のセミナーでは、楽天やアマゾンなど大手ECプラットフォームに依存せずに、中小EC企業が成長するためのすべを紹介した。

■アマゾンの弱点

 今回は楽天市場やアマゾンといったプラットフォーマーに依存せずに、売り上げを伸ばす方法を解説します。
 私は金融業を経てアマゾンに勤め、現在はスタイラーの代表を務めています。アマゾンは非常に良質なサービスを提供していますが、弱点がいくつかあります。そこで自分でシステムを開発運営し、ベンチャー企業を立ち上げました。
 当社では「FACY」というサービスを提供しています。アマゾンは定番商品、人気商品は売れますが、抽象的なニーズに応える商品を消費者に訴求するのには向いていません。


■抽象的ニーズに応える

 「FACY」はユーザーが「長時間履いても疲れないスニーカーでありながら都会的なデザイン」といった抽象的な要望を投稿し、ショップ店員が手の空いた時間でニーズに応えられる商品を提案するというサービスです。
 ユーザーとショップ店員のやり取りが公開されているので、同じニーズを持った、ほかのユーザーにも訴求できる点が特徴だといえます。
 ユーザーは気に入った商品と出会うことができれば、自宅への配送、店頭での取り置きを選ぶことができます。決済や物流の手数料は当社が負担し、ショップから流通金額の20%を払い受けるという形を取っています。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月2日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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