<新連載>【気になるトピックを徹底解説! Amazon出品】日本でも販売手数料値上げの可能性

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 本企画ではAmazonの気になるトピックを解説し、Amazonの動向から出品者の講じるべき対策までを紹介していきます。第1回目となる今回は、米Amazonで販売手数料の値上げがあったことについて取り上げます。米Amazonでの値上げを機に、日本のAmazonも、販売手数料の値上げに踏み切る可能性があるのかなどを解説していきます。
 
■AmazonのPB強化が背景

 米Amazonはこのほど、ファッション関連商品の販売手数料を2%値上げすると発表しました。現在米Amazonでは、アパレルやアクセサリー、靴、バッグなどのカテゴリーで、販売手数料15%を出品者に請求しています。この販売手数料が、米Amazonでは4月15日から、17%に変更になります。バッグや靴などは、販売価格が75ドル以上だと、18%になります。
 販売手数料が値上げとなった背景には、ファッション関連商品についてアマゾンが、試着後も返品無料としていることがあると考えられます。他の商品カテゴリーと比較して、ファッション分野は、コストが高くなっているのです。一方で、米Amazonが自社で、ファッション関連のPB商品を拡充していることも、値上げの背景にはあるとみられています。自社のPB商品の販売を強化するため、競合である出品事業者に負荷をかけているのではないかと、私は推測しています。
 そう推測する根拠として、AmazonのPBタブレット端末「Kindle(キンドル)」の事例を上げましょう。Amazonでは「Kindle」のアクセサリー商品の販売手数料が、45%となっています。AmazonのPB商品に関しては、本体に限らず、そのアクセサリーも、Amazonが独占的に販売できるような仕組みにしているのです。
(続きは、「日本ネット経済新聞」2月15日号で)

<著者プロフィール>
比良益章(ひら・ますあき)氏
 2006年楽天入社、ECコンサルタント、マーケティング担当などを経験。2009年アマゾンジャパン入社、新規開拓営業、コンサルタント業務に従事し、5期連続でトップ成績を獲得。2010年アグザルファ設立、代表取締役に就任し、Amazon専門のコンサルティングを展開。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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