【ネットショップ 「売れる」デザイン・演出テクニック】連載31 季節を感じるデザインで戦略的に種まきを

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長山衛氏

 暦の上では立春を迎えましたが、まだまだ寒い日が続きます。年末年始の反動で、2月は景気が冷え込む傾向です。ちまたではバレンタイン商戦を終えたばかりですが、本日は季節商品と関連したデザインのお話です。
 ここではこれから購買欲が高まる春に焦点を当て、デザインによる季節感をアピールする手法を記載しますが、季節商品を扱っていない店舗にとっても活用できる内容です。


春色で購買欲を刺激

 春を象徴する「パステルカラー」は視覚感性上、幸福感や安らぎを受容し、物事をプラスに捉える効果があります。AIDCAS(Attention―Interest―Desire―Conviction―Action―Satisfaction)で言う「Conviction(確信)」を得やすくなります。
 そこから「Action(行動)」につなげるには、この色をページ内に取り入れてみましょう。
 参考までに、なかなか検索しないワードですが一度「パステルカラー」で画像検索してみてください。
 特に女性は遺伝子的観点から見ても色にとても敏感で、わずかな変化も見逃しません。色でのアプローチは女性のお客さまが多く利用する「アパレル」「食品(スイーツ・洋食系)」「美健商材」の店舗にとって非常に有効な戦術となります。
 バナーやタイトルバーの色をパステルカラーに変えるだけで、一気に春らしい雰囲気を表現することが可能です。劇的に売り上げ直結するものではありませんが、このファクターは収益合理性ではない部分と割り切って、訪問者に楽しんでもらうことは重要です。


検索前の春演出

 さて、少し視点を変えて、Googleトレンドで「春」と検索してみてください。
 毎年の検索ピークは2月から3月です。要因はさまざまですが、一例を挙げるとメディアを活用した大手メーカーが「春モデル」を発表する時期です。
 その「春」ワードの接触頻度が高まるにつれ、ユーザーは無意識に春を意識することもあるでしょう。それを見越して関連するトレンドをチェックしていきましょう。例えば「春財布」です。
 こちらも併せてGoogleトレンドで調べていただきたいのですが、年々検索ニーズが増えています。つまり「春財布」をこれから調べようとするニーズは高まります。
 生まれた直後に動いているものを見て親だと覚え込んでしまう「刷り込み」という動物本能行動がありますが、人間にとっても関連する事象を最初に見た場所、タイミングは記憶に深まります。
 これらを参考に、いち早く関連商品を先に取り込み、上記のカラーリングを活用した販売展開をこの時期に行うことは有効です。
 「春財布」を例に挙げましたが、この時期の関連として花粉対策、行楽グッズ、礼服などを同様にリサーチして、お客さまが検索する前にアプローチしましょう。
 春はすぐそこまで来ています。備えあれば憂いなし。季節感のあるデザインでお客さまの購買欲に火を付けましょう。(月1回掲載)


〈著者プロフィール〉
 長山衛(ながやま・まもる)氏
 某大手食品ECサイトで運営を手掛けた後、08年10月にECサイトの運営代行などを手掛ける株式会社ネットショップ総研を設立。
 11年11月に「食品ネットショップ『10倍』売るための教科書 リピーターを確実に増やす商品プレゼン77のテクニック」(日本実業出版社)を上梓。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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