大手ECプラットフォームやIT企業が続々と、ウェブ版の〝テレビショッピング〟ともいえる動画コマースに参入している。ヤフーやメルカリは昨年、生配信動画で商品を販売する「ライブコマース」を開始。YouTuber(ユーチューバー、動画配信サイト「ユーチューブ」で独自に制作した動画を配信する人)プロダクションのUUUM(ウーム)も昨年12月、配信型の動画コマースに参入した。反響はまちまちだが、完売する商品も続出しているという。各社の動向から動画コマースの可能性を分析する。
メルカリは17年12月、フリマアプリ「メルカリ」内のライブ配信チャンネル「メルカリチャンネル」において、法人にライブコマース機能を開放した。参加企業は相次いで販売を開始している。
アパレルECのピー・ビー・アイ(本社東京都、高木孝社長)は12月8日、初めてライブ配信を実施した。メルカリの利用者層である20代にターゲットを合わせて、ストリートブランド「RAZZIS(ラズ)」を販売。ブランドのモデルを務めるARATA(アラタ)と、ゲストとしてモデルのYUMI(ユミ)を起用した。
「起用したモデルがSNSで事前告知してくれたこともあり、ユーザーが集まり、『メルカリチャンネル』のランキングでも1位になったことでさらに視聴者数が伸びた。当初、30分間の配信予定だったが、売れ行きも良かったので時間を延長して50分間配信を続けた」(ピー・ビー・アイ・高木社長)と振り返る。
■芸能人で盛り上げる
伊藤久右衛門のチャンネルには、お笑いコンビの「さらば青春の光」が登場した。タレントはメルカリが呼んできた。影響力のあるタレントを起用することで、ライブ配信の認知度を高めるとともに、企業の販売促進に貢献したい考えだ。
(つづきは、「日本ネット経済新聞」1月25日号で)
【EC売り方研究所】チャンス広がる動画コマース/大手が一気に参入、完売も続出
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