【EC注目株】第98回 ピーバンドットコム/プリント基板でEC展開。今年3月上場の異色企業/9月に1655円に。押し目対応が堅策

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 ピーバンドットコム(3559)は今年3月上場の異色企業。電子機器の基幹部品である「プリント基板」は従来、営業マンが相手企業と密なやりとり・商談を重ねて受発注に至るのが常だった。それを「P板.com(ピーバンドットコム)」を介したEコマース事業に仕立ててしまったのである。同サイトの開設は2002年4月。起業の契機は、創業者CEOの田坂正樹代表の「スピリット」に求められる。
 田坂氏はFAと金型部品の大手専門商社の出身。電子部品(半導体)のEC事業に携わっていた。前例のない電子部品のEC化の魅力にとりつかれた。魅力に背中を押され独立、使用範囲の広いプリント基板に着目し「P板.com」を立ち上げた。
 当初は必要最小限度のシステムのみで、そろりと立ち上がった。並行して利用顧客に徹底的なヒヤリングを繰り返した。結果、約1年後に顧客が求めるニーズを把握しシステムをブラッシュアップ。「いける」と判断して本格的な運営を開始した。
 9月期末の取引社数は1万9501社。顧客に認知され、市場を拡大していったポイントは何だったのか。同社のIR担当者は「2点あったと認識しています」と語った。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月7日号で)



【EC注目株!】プロフィール
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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