【EC注目株】第95回 バロックジャパンリミテッド/多品種小ロット戦略で業績は順調推移

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 20代後半から30代の女性向けに、衣料・服飾雑貨の企画・製造・小売りを手掛けるバロックジャパンリミテッド(3548、1月期、以下バロック)は、アパレル業界の不振が指摘される中、順調な推移をみせてきた。
 全国360余店舗での販売が主だが、通販に乗り出したのは2007年。書店やコンビニなどでカタログを販売し注文を受けるという方法だった。早々に「嬉しい悲鳴」に襲われた。大量の注文に専用電話の回線が炎上。時まさにPCの普及期。ネット通販を導入、2本立て通販にシフトした。
 バロック商法の特徴は、多品種小ロット戦略。例えば今春に投入したファッションは、『MOUSSY(マウジー)』をはじめ14ブランド、アイテム数は数万点余。専務執行役員で管理本部長の山崎浩史氏は、「毎週新しい商品を導入し、基本的には数週間で売り切る」とする。いわゆる『売り切れごめん』商法である。
 そんな同社が現状で総売上高の1割を占めるネット通販比率を2割に引き上げると公にした。しかし山崎氏は、「TVや雑誌でCMを打つとかの方法はとりません。ネット通販で成功している事例の手法、例えばウェブマーケティングを踏襲すれば、2割の達成は容易に実現します。問題は次のステップです」としてこう続けた。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月19日号で)


【著者プロフィール】
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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