【ネットショップのための薬事広告のイロハ】連載95 マスクの広告制作上の注意点は?毛継続プレゼント企画での注意点は?

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 定期購入をしてくださるお客さまに対し、継続プレゼントの企画を考えています。可否の判断基準や、気をつけなければならないことを教えてください。(健康食品・化粧品EC会社担当者)


”取引価格に応じて景品の上限額は決まっている”


 『定期購入の継続プレゼント企画』の可否は薬機法ではなく景品表示法となりますので、今回は毛色を変え、景品表示法視点で解説致しましょう。
 よく行われるプレゼント企画のパターンとして三つを想定し、それぞれの可能な範囲、注意点をご紹介いたします。
07(1)事前告知なく回数に到達した際にプレゼントを送る場合
 例えば、下記のような場合が想定されます。
1回目:初回限定4000円のサプリメント購入
2回目:定期購入8000円のサプリメント購入+2回目継続プレゼント
3回目:定期購入8000円のサプリメント購入
4回目:定期購入8000円のサプリメント購入
5回目:定期購入8000円のサプリメント購入+5回目継続プレゼント
 景品類の提供にあたっては、取引価格に応じて、提供してよい景品の上限額が定められています。また、取引価格は、過去にさかのぼって算出することはできないとされています。
 そのため、景品設定のベースとなる取引価格は、プレゼントを進呈する2回目ならびに5回目に都度発生する8000円と考えるのが妥当です。
 よって、8000円に対しての10分の2までが景品にできる価格となり、2回目と5回目の継続プレゼントの上限額は、都度1600円となります(※取引価格が1000円未満の場合であれば、景品にできる上限額は200円となります)。
07(2)継続回数に応じたプレゼントを送ることを、定期コースへの加入時点で、事前告知している場合
 (1)と同じパターンで商品を購入していただき、2回目と5回目に継続プレゼントを提供することを想定してみましょう。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月24日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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