【EC注目株!】第90回 TOKYO BASE/ネット販売と独自ブランド展開の好調受け増収増益

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”株式は7月、年初来高値に。押し目構え賢明”

 アパレル不振が指摘される中、TOKYO BASE(3415、2月期)の好走が目を引く。前2月期は期初計画「32.5%増収、36.4%営業増益、38.4%最終増益」に対し、上方修正をも大幅に上回る「53.7%増収、95.5%営業増益、97.9%最終増益」で着地した。
 会社側では「主にインターネット販売と〝UNITED TOKYO(ユナイテッドトウキョウ)〟の想定以上の伸び・好調」と説明したが、今期も「32.6%の増収、36.1%の営業増益、41.6%の最終増益=最高益連続更新」でスタートした。
 同社の事業は、国内ブランド特化型のセレクトショップ「STUDIOUS(ステュディオス)」と、独自ブランド商品を扱う「UNITED TOKYO」が二本柱。
 アパレル業界を担当するアナリストは、「成長の背景は、創業者CEOの谷(正人)氏の口ぐせである〝日本発のブランドによる世界制覇〟が日本の女性の心をくすぐった結果であり、それぞれのセクターの商品がファッション市場をリードするまでに浸透し始めている結果」と分析する。
 戦略を捉えるとマーケティングの結果であろうが、二本柱の間に巧みな差異がみて取れる。17年2月期末時点でみると、前者は店舗(実店舗23、EC店5)を都心部に限定しているのに対し、後者は計12店舗(10店+2店)を大都市圏に展開している。また、価格帯も前者は1万7000円(実店舗2万5000円/EC9000円)、後者は1万8000円(実店舗2万2000円/EC1万4000円)と戦略の差異を示している。
(続きは、「日本ネット経済新聞」8月3日号で)


【EC注目株!】プロフィール
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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