【EC向けサービス事例】第129回 シンフィールド「マンガLP」/導入サイト「日本直販オンライン」/LPに漫画盛り込み成果

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「日本直販オンライン」のサイト画面

「日本直販オンライン」のサイト画面

 コールセンター大手のトランス・コスモスが運営する「日本直販オンライン」はランディングページ(LP)に漫画を導入することにより成果を上げている。漫画を盛り込んだLPと、漫画のないLPで比較テストを行ったところ、漫画LPは新規の獲得件数が約1.5倍になったという。
 日本直販が導入したのは、漫画を活用したマーケティング支援を手掛けるシンフィールド(本社東京都、谷口晋也社長、03―6276―1152)の「マンガLP」だ。口臭ケアなどに役立つサプリメント「吐息は薔薇」のLPに商品説明漫画を挿入した。
 効果測定を行うため、16年4月1日~17年4月30日の1カ月間、漫画ありのLPと漫画なしのLPのABテストを行った。漫画ありのLPには、ファーストビューの商品購入ボタンの下に14コマの漫画を配置した。漫画以外のコンテンツは漫画あり・なしともに同一の内容にした。
 ABテストの結果、漫画ありのLPは漫画のないLPと比べて新規の獲得件数が約1.5倍になった。

 シンフィールドでは「LPに漫画を組み込むことは、(1)興味を持たせやすい(2)読んでもらいやすい(3)難しいことも分かりやすく伝えることができる─というメリットがある」(マンガマーケティング事業部)と話す。「LPは『読んでもらうこと』が何よりも重要。漫画はLPに興味を持たせ、読むきっかけを作ることができる」(同)とし、「漫画はストーリーによって感情移入しやすくなり、絵が想像力を助ける。深く内容を理解することができる。漫画を読むことによって、商品の魅力を理解する人が増えたことが、購入の増加につながったと考えられる」(同)としている。
 LPの滞在時間は漫画導入前より減少したという。漫画なしのLPの平均滞在時間は3分9秒だったのに対し、漫画ありのLPは2分41秒。約30秒滞在時間は減少した。「滞在時間が長い方がコンバージョン率は高まる傾向にあるが、漫画LP場合は『滞在時間が短いのにコンバージョン率が高い』という結果が出ている。これは、漫画を読むだけで商品の魅力を理解してもらえるので、漫画以外のコンテンツをじっくり読まずに購入に結び付いている。そのため、滞在時間が短くなっているとみられる」(同)と分析している。


≪サービス概要≫
 シンフィールドの提案する「マンガマーケティング」は、ECサイトのコンバージョン率(購買転換率・CVR)を上げるため、サイトやランディングページ(LP)に、漫画やアニメーションを使用するサービス。商品やサービスの説明に、漫画やアニメーションを盛り込めば、ユーザーの目を引くことができ、CVRの向上にもつながるという。漫画やアニメーションを導入するメリットとして、「例えば商品の説明一つとっても、文字だけでするよりも漫画で説明する方が分かりやすくなる」(谷口社長)ことを挙げている。「ユーザーは漫画をつい見てしまい、ページの滞在時間が長くなり、直帰率が低くなる」(谷口社長)といい、「漫画ならイメージしやすく、記憶にも残りやすいので再訪の促進にもつながる」(同)と言う。

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