【EC注目株!】第86回 マークラインズ/自動車に関する本邦初のBtoBサイト。右肩上がりの成長見せ。

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”今期も増収増益継続計画だが、900円メドに押し目待ち”

 マークラインズ(3901、12月期)の主業は、自動車産業のポータルサイトの運営。自動車に関わるBBサイトとしては本邦初だ。内外の自動車メーカーの生産・販売・技術・部品情報等のWEB上での検索や、完成車メーカーや部品・材料メーカーの自社製品、技術のPRが可能となっている。ニーズの高さは会員企業の推移に明白。設立は2001年で、上場時(14年12月)に内外の会員数は1386社に達していたがその後も右肩上がり。昨年末には2248社に及んでいる。
 創業社長の酒井誠氏は元大手自動車メーカーの購買部門出身。その後VCに転職。この時点では「起業うんぬんといった意識はなかった」が、「VBの起業家と接するうちに自分も、という気持ちが湧いてきた」。背中を押す直接の契機は自動車部品メーカーへの転職、およびポータル運営会社の立ち上げと経営経験だ。
 「GMなど有力メーカーがそれまでの内製化に限界を覚え部品メーカーの独立を進めていた。部品メーカーは、勝ち残りを賭けて供給先の拡販に注力。折からIT時代の進展でネットブームが起こった。時代の流れに総体的に対応できるビジネスを起業したいという考えが日増しに膨らんでいった」と酒井氏は振り返る。
 増え続ける顧客(会員)は、自動車関連事業のデータ蓄積や独自の情報ネットワーク構築につながる。それらを武器にコンサルティング事業も展開。クライアントの幅は広い。石油会社から「北米3カ国のAT、CVT、DC技術、数量の将来動向」、あるいは加工機メーカーから「CFRP部品の採用動向調査」を受託しコンサルを実行したケースなどもある。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月8日号で)


【著者プロフィール】
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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