今から20年ほど前、外資系企業のマーケッターから「レレバンス」という言葉を聞いた。耳慣れない言葉だったので意味を聞いたところ、「関連性」「自分事化」「つながり」と顧客との関係性を語る言葉だと教えられた。
それまでは、顧客との関係性のことを語るとき、「リレーションシップ」という言葉を使っていたし、その言葉しか知らなかった。そういえばCRMという概念がはやり、リレーションシップが注目されたのもこのころだった。
近年、顧客とのつながりが重要視されるにつれて、「保持」「維持」「記憶」を意味する「リテンション」という言葉が聞こえ始め、「リテンション・マーケティング」なる概念も、たびたび耳にするようになってきた。
市場が成熟したり、市場が縮小したりしていくとき、今まで獲得してきた顧客こそ安定的な利益を確保してくれる大切な存在であるというマーケティング戦略がリテンション・マーケティング。
2017年はこのマーケティング戦略が、本格的に稼働するといわれている。
(続きは、「日本ネット経済新聞」3月2日号で)
《新連載》【ネットが拓くリテンションの時代】連載1 Rの時代がやってきた
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