ドイツ・ベルリン発のミールキットブランド「HelloFresh」の日本法人、ハローフレッシュ・ジャパン(本社東京都、ウォン ジョンCEO)は4月19日、ミールキットのECを開始した。「HelloFresh」は2011年にドイツで創業し、世界19カ国で展開。21年度のグローバル売上は約8160億円と大きく成長している。日本法人の代表であるウォン ジョンCEOに、日本事業を開始した背景と、国内でのミールキット市場の販売戦略について聞いた。
─「ハローフレッシュ」の事業について教えてください。
私たちは「グローバルフードソリューション企業」として、2011年にドイツ・ベルリンで創業したスタートアップ企業です。現在までに19カ国で展開しており、アジアでは日本が初めてとなります。主力事業は日本国内でも展開しているミールキットのサブスクリプションです。
他の国では、ミールキットだけではなく、冷凍食品やグロッサリーなど幅広いブランドで展開している国もあります。
─日本で開業した背景を教えてください。
日本はアジア市場で初めてローンチした国です。人口の面でも日本市場は大きな魅力があり、高いポテンシャルがあると思っています。食の感度が高い日本で成功することが重要だと考えています。
日本国内にはすでにミールキットブランドがありますが、ミールキットが浸透・成熟している国に比べると、まだまだ低いと思います。他国では、より多くの利用者がいることを考えると、ミールキット市場を拡大できるポテンシャルがあると考えています。競合に対してどうかというよりも、まだミールキットを利用したことのない消費者を一緒に増やしていき、盛り上げていくというイメージです。
当社の強みは、サブスクリプション型なので、より便利に利用できる点を訴求していきたいと思います。
─他国に比べて日本でミールキットが普及していない理由をどのように考えますか。
日本では食に対する期待度が高く、既存のサービスがニーズに対応できていないのではないかと思います。また、オンラインの比率やキャッシュレス決済の比率が他国に比べてまだまだ低い印象を受けています。
当社が消費者から便利なサービスであると認知していただければ、多くの人に利用が広がっていくものと考えています。
─今年4月にサービスを開始しました。これまでの取り組みを教えてください。
大きく四つあります。毎週選べるメニューは当初10種類でしたが、現在は15種類に増やしました。また、毎週、お客さまからフィードバックをいただいて改良を進めています。味付けや食品の品質についても高まっていると思います。
配送エリアについては、今夏に北海道と九州にも広げました。配達日についても、週3日の曜日から選んでいただいていましたが、5日に広げました。注文締切日は週1回の設定でしたが、週2回に増やしています。
(続きは、「日本ネット経済新聞」12月15日・22日合併号で)
【ハローフレッシュ・ジャパン ウォン ジョンCEO】 <ミールキットのECを展開> 製品の品質を高め、市場拡大を目指す(2022年12月15日・22日合併号)
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