【ラクサス・テクノロジーズ 児玉昇司社長】 〈ブランドバッグのサブスクサービスを提供〉有料会員の平均継続率は90%以上

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 ワールドグループのラクサス・テクノロジーズ(以下ラクサス、本社広島県、児玉昇司社長)は、ルイ・ヴィトンやエルメス、シャネルなど57の高級ブランドのバッグを、返却期限なしでレンタルできる月額制サブスクリプションサービス「ラクサス」を、アプリを通して提供している。売り上げの伸び率はコロナ禍で若干鈍化したものの、サービス開始から現在まで右肩上がりの増収が続いているという。累計会員数(無料会員含む)は45万人を突破している。解約率が低いのも「ラクサス」の特徴。15年2月に利用を開始した顧客のうち、約20%が現在も契約しているという。有料会員の平均の継続率は90%以上と高いという。同社をけん引する児玉社長に話を聞いた。

■30分以上電話する

 ─サブスクリプションサービスの有料会員の平均継続率が極めて高く、90%以上と聞きました。どのようなCRM施策を行っているのですか。
 当社では例えば、バッグ選びやコーディネートなどの相談を、電話で受け付けています。お客さまと信頼関係を構築するため、あえて一人のお客さまにつき、極力30分以上話しをするようにしています。建前ではなく、お客さま自身も気づいていなかったような「本音」を掘り起こすことにより、お客さま一人一人のニーズに沿ったサービスが提供できるようになると考えています。
 一方で、暴言を吐いたり、無関係な言いがかりを付けてきたりして、悪質な電話で従業員の時間を拘束しようとする人には、即退場してもらっています。悪質な拘束に時間を割きすぎると、現在の利用料や、サービスの質を維持できなくなり、結局は、お客さまのデメリットにつながるからです。大切なお客さまや、会社のメンバーが、有意義に時間を活用できる環境を整備できるよう心掛けています。
 また、当社では現在、バッグを1万3000円分(50日間)無料でレンタルできるポイントを、先着20万人にプレゼントするキャンペーンを実施しており、キャンペーンに連動したCMも放送しています。

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月18日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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