【あさ開 楽天市場店 田中詩織店長】 〈あさびらき十一代目源三屋〉「巣ごもり需要」の影響で業績好調

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 日本酒の製造・販売を行うあさ開(本社岩手県、村井宏次社長)は、楽天市場を中心にEC事業を展開している。楽天市場でSOYをこれまでに6回受賞、楽天グルメ大賞も11回受賞している。楽天年間ランキングには13年連続ランクインした実績も持つ。「母の日」と「父の日」のギフトシーズンである20年5~6月の売れ行きは、新型コロナによる「巣ごもり需要」「宅飲み」などの影響もあり好調だったという。EC事業での取り組みについて、店舗運営責任者の田中詩織氏に聞いた。

■広告費3分の1で売上維持

 ─コロナによる影響を教えてください。
 ECではコロナによる外出自粛要請や「巣ごもり需要」などの影響もあり、5月の「母の日」と6月の「父の日」のギフトシーズンの売れ行きが好調でした。今年の5月度の月商は前年同月比30%増になりました。楽天市場の飲食商品を紹介する特設ページに掲載されたこともあり、そこからの流入も多かったです。購入した商品が39円オフになるクーポンを、ギフトシーズンに合わせて配布するなどの取り組みも行いました。
 「父の日」シーズンは毎年、最も忙しい時期でもあります。今後生産数をさらに増やしつつ、スムーズに出荷していくため、ギフト包装作業の簡易化など、工夫を加えることも予定しています。
 「父の日」は、主力の人気商品を本数限定で生産しています。今年はコロナによる需要拡大を見越し、事前のマーケティングを実施しました。その結果、楽天市場の広告の出稿量を昨年の広告費の3分の1まで抑えましたが、前年と同程度の売り上げをあげることができました。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月9日号で)

〈プロフィール〉
田中詩織(たなか・しおり)氏
 高校卒業後、あさ開に入社。EC事業と実店舗運営を担当している。現在、楽天市場店の2代目店長。毎月1回ECで販売する商品企画なども手掛けている。


【プライベート】
 田中氏はコロナ以前、岩手県内を含め国内旅行によく出かけていたという。同社の観光事業にも生かされている。現在はコロナによる影響で外出を自粛しており、自宅でユーチューブなどを観ることが多いそうだ。ヒカル氏やHIKAKIN氏などの著名なユーチューバーの他、お酒をテーマにしたチャンネルもチェックしている。

限定酒に付けた田中店長のブロマイド

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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