【携帯市場 粟津浜一社長】 〈EC売上高20%増〉中古携帯に付加価値を提供

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 携帯電話の買い取り・販売を手掛ける携帯市場(本社東京都、粟津浜一社長)の18年4月期EC売上高は、前期比20%増の4億円だった。ECと実店舗で中古の携帯電話を取り扱っており、売上比率はECが約90%を占めている。ECの月商は3000万~4000万円。最近は携帯電話だけでなく、飲料などの商材も扱うようになり、複数の事業者と協業を始めた。粟津社長に現在の販売戦略と今後の展望を聞いた。

──中古の携帯を購入するのは、どのような顧客層ですか。
 携帯の機種によって購入者層は変わりますが、基本的には20~30代が多いです。SIMカードの使い方などをある程度理解している、ITリテラシーの高い人が購入します。男女の比率は男性が7割、女性が3割。女性は中古の携帯に対するイメージが悪く、男性の比率の方が高いです。
 実際に購入する顧客は、ITに関する知識を持った層になりますが、メインのターゲットは携帯に関する知識を持っていない人になります。こちらが丁寧に説明し、中古携帯のメリットを伝えて購入につなげています。メリットを伝えるために、ウェブ内では各種コンテンツを重視しています。そもそも中古の携帯とはどういったものなのか。仕入れ、検品作業はどのように行っているのかといった情報を発信しています。
 ─CtoC市場の盛り上がりをどう見ていますか。
 大局的な視点と自社から見た視点の二種類があると思っています。前者の場合、CtoCマーケットは消費者にとってメリットがあるので、積極的に商品が流通すべきだと思います。ただし携帯という商品に関しては、個人情報や品質保証の問題があるため、取引は難しいです。
 わが社の立場から見ると、CtoCは仕入れ先・販売先が食い合うため、ライバルのような存在になります。20~30年前にメインの顧客だった層が、CtoC市場の台頭により影響を受けていることは事実です。従来あったリユース市場がCtoC市場の拡大によって変容しました。
 今はCtoC取引を好まない顧客をつかむことが大切だと考えています。CtoC取引の際、出品者とコミュニケーションを重ねることや、売れるまで時間がかかることを好まない人もいます。そういった層を取り込んでいきたいです。

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月28日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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