【インタビュー】 〈EC事業を本格化〉コスメ・コム 本橋未来代表取締役社長/目指すは化粧品通販の代名詞

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 アイスタイルグループで、化粧品ECを手掛けるコスメ・コム(本社東京都、本橋未来社長)がEC事業を本格化している。同グループは12月3日の正午から、24時間限定でECの大規模セールを初めて開催した。1900ブランドの商品を取り扱った企画で、流通総額は4億円を超えた。コスメ・コムは今回のセールを機に、アクティブユーザーや取引ブランドの拡大を図る。今年7月にコスメ・コムの社長に就任した本橋社長は「化粧品通販といえば『アットコスメ』と認知されるような存在を目指す」と抱負を述べる。本橋社長に、就任の経緯やECを本格展開する上での施策について聞いた。

■ブランドとともにユーザーを活性化
 ─新社長に就任した経緯を聞きたい。
 前社長の遠藤は、コスメ・コムだけではなく、アイスタイルグループの全流通領域を統括しています。ECに力を入れていくにあたり、流通全体を見ている遠藤以外に、EC専任の責任者が必要とされる時期がきたということかと思います。その中で、今期新設したアイスタイルのEC専門部署の部長だったことや、そのほかにもさまざまなタイミングや条件が重なり、私がその職責を担うことになったのだと考えております。
 ─アイスタイルに入社して4年がたった。グループやコスメ・コムに対する印象は。
 アイスタイルのクライアント企業は国内外を問わず、いわゆる大企業も多いという印象です。コスメ・コムにはEC事業の全機能がそろっています。お客さまがECサイト「アットコスメショッピング」に触れる瞬間から購入、配送に関連するオペレーション部門も含めて社内にいます。お客さまを身近に感じるし、流れが見えやすいというのがグループ内での特徴です。
 ─EC本格化は具体的にどのように進めるのか。
 メーカーかユーザーか、どちらが先に動くかの話になると思います。「アットコスメ」には1600万人超の月間ユニークユーザーがいます。12月3日に開催したセール企画「@cosme Beauty Day 2018」や、「アットコスメショッピング」を運営してきた経験から、メーカーがいてこそユーザーが動くことを実感しています。ECに限れば、パートナー企業を増やすとともにユーザーを活性化していきたいです。
 ECの接点以外に実店舗や情報サイト「アットコスメ」があります。それぞれがユーザーを抱え、データを蓄積していることを、メーカーにもご理解いただいています。情報サイトやECサイト上での、ブランド・商品に対するユーザーの行動データを把握できるサービス「ブランドオフィシャル」を4月に始めました。すでに数十社の利用実績があります。これまで広告サービスや口コミデータの二次利用サービスを手掛けてきましたが、「ブランドオフィシャル」も含め、単に流通量を拡大する以外の価値を「アットコスメ」が持っていることを示したいです。
 ─大規模セール実施に向け、あらゆる化粧品メーカーと話した。セール実施を通して分かったことは。
 一つの流通としてしか「アットコスメショッピング」が認識されていないケースや、実店舗を主軸に向き合っているメーカーがまだまだ多い印象を受けています。セール企画は、化粧品ECを盛り上げたいというグループの姿勢や、ブランドが動くチャンスになるということを分かりやすくメーカーに伝えるきっかけになりました。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月13日号で)

〈プロフィール〉
本橋未来(もとはし・みく)氏
 09年、法政大学経営学部卒業。同年、楽天に入社。ECCとして3年間勤務。12年に入社したコナミデジタルエンタテインメントでは、マーケティングを手掛けた。14年、アイスタイルに入社。18年7月、コスメ・コム社長に就任。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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