新潟に拠点を置く、プロサッカークラブの運営法人、アルビレックス新潟(本社新潟県)は、新潟にプロスポーツを普及させることを目的に、サッカーチームのほか、バスケットボールやウインタースポーツなどのプロチームを抱えている。それぞれ別会社で運営しており、「アルビレックス新潟」というブランドで地域密着のファンづくりに努めている。選手に関するグッズを掲載したファンクラブ向けの冊子やECサイトを運営も手掛けている。アルビレックス新潟の通販事業の責任者を務める椎名謙一郎氏に聞いた。
■多くのプロスポーツ展開
─「アルビレックス新潟」は複数のプロスポーツチームを展開しています。
当初はサッカーだけでしたが、新潟にスポーツチームの運営を広げようという考えのもと、多くのプロスポーツを手掛けています。現在は、バスケットボールやランニング、ウインタースポーツまで幅広くチームを持っています。
各チームが法人化して運営しており、グッズなどを販売する場合の商標「アルビレックス新潟」は当社が管理しています。
─ECサイトを立ち上げた経緯について教えてください。
当社のオフィシャルグッズは、カタログ通販、試合会場での販売、新潟駅のオフィシャルショップのほか、2007年3月にECサイト「アルビレックス新潟インターネットショップ」を立ち上げています。
以前から、サポーターに開幕戦で販売する選手名鑑の一部にグッズを掲載して販売していました。そのほか、ファンクラブ会員などに向けて年6回、約2万部を発行する冊子があり、その中でもグッズを掲載しています。
試合会場では、ECサイトにアクセスできるQRコードやURLを掲載したチラシを作り、招待客を対象に配布し、知ってもらうような取り組みを進めています。
試合会場には、外の大きな広場に1店舗、場内に3店舗を臨時店舗として商品を買えるようにしています。常設店舗として、新潟駅の構内に「オレンジガーデン」という店も構えています。
─ネットショップの担当者は2人と聞きました。
商品の受注と発送業務が中心ですが、2人だけという少人数で行っています。
月間の受注件数は300件前後ですが、試合の前後で新商品を発売できるかが受注を左右します。ホームゲームがある際は、必ず新商品を投入するようにしています。
─売れている商品はどのようなものですか。
選手名と背番号が入ったタオルが売れています。今シーズンで言えば、背番号40の小川佳純選手、背番号14の田中達也選手といった人気の選手の商品はすぐに売り切れてしまいます。
新人選手のタオルも期待感を込めて買う人が多く、活躍次第でタオルの売れ行きが変わってくることもあります。フォワードの選手は点を取り始めると売れ行きが良くなる傾向にあります。
(続きは、「日本ネット経済新聞」8月2日号で)
【〈グッズ販売でECサイト運営も〉アルビレックス新潟 運営事業部椎名謙一郎氏】「アルビレックス」ブランドで地域密着ファン作り
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