〈物流代行サービスの強化ポイントと15年施策を聞く〉 アマゾンジャパン 星健一セラーサービス事業本部長/ユーザーと販売事業者の利便性高まる物流を追求

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星健一セラーサービス事業本部長

星健一セラーサービス事業本部長

 アマゾンジャパンが販売事業者に向けたサービスを拡充している。特に力を入れているのが物流だ。物流代行サービス「フルフィルメント・バイ・Amazon(FBA)」の利用者の売り上げ拡大にも寄与しているという。店頭受け取りのできるコンビニチェーンも拡大しており、ユーザーの利便性もさらに向上している。サービスの強化ポイントと15年の施策について、星健一セラーサービス事業本部長に聞いた。

倉庫への納品もコストダウン

 ─14年は販売事業者に向けたさまざまなサービスの提供を開始しました。
 法人の販売事業者向け短期運転資金型ローン「Amazonレンディング」や販売事業者自身がキーワードなどを設定し、登録することで購入者の検索結果に応じて広告を表示する「Amazonスポンサー プロダクト」という広告サービスを始めました。また、物流関連のサービスも日々進化しています。当社は販売事業者向けに物流代行サービス「FBA」を提供していますが、自社サイトやほかの通販モールで売れた商品も配送委託できる「FBAマルチチャネルサービス」の利用が拡大しています。
 ─「FBAマルチチャネルサービス」の利用が拡大している理由は。
 販売事業者の物流に対する意識が高まってきているからだと思います。このサービスは12年から提供していますが、昨年はアマゾンで販売する分と他モールや自社で販売する分の在庫が分かれてしまうので、「FBAマルチチャネルサービス」を利用し、一括で物流を任せようという販売事業者が特に増えた1年でした。
 ─FBA利用者からの反応は。
 利用者によって状況は異なると思いますが、FBA利用者の方が売り上げを伸ばしている傾向にあります。販売事業者の自社配送だと、お届けに2日以上かかることもありますが、アマゾンの倉庫からであれば、ほとんどのエリアで当日・翌日に届けることができます。配送スピードが早いと、商品の販売訴求力は向上します。当社の物流はボリュームが大きく、あらゆるところで効率化を図っているのでコスト競争力も高いと認識しています。実際に配送コストが下がったという声も多くあります。また、昨年10月からは「ゆうパック」で特別割引配送料にてアマゾンの倉庫に納品できる「FBAパートナーキャリア」というサービスを開始し、さらにコストメリットが提供できるようになりました。

(続きは本紙1月15日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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