【キューサイ 神戸聡 代表取締役社長】5~7年後にEC売上高20倍へ

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 コカ・コーラボトラーズジャパンの子会社で青汁やオールインワン化粧品の通販を手掛けるキューサイ(本社福岡県)の代表取締役社長に、ドクターシーラボの取締役販売推進部長兼マーケティング統括室長兼営業部担当役員などを務めていた神戸聡氏が、今年2月16日付で就任した。神戸社長に今後の展望などについて話を聞いた。

《「まず~い!もう一杯!」の印象変えたい》


 ーーー今年2月に代表取締役社長に就任しましたが経緯を教えてください。

 15年11月にキューサイに入社し、17年2月に代表取締役社長に就任しました。もともと化粧品通販会社にいたこともあり、「キューサイの化粧品事業をさらに拡大させるために入社したのですか」と聞かれることもありますが、決してそんなことはありません。青汁を中心としたヘルスケア部門をさらに大きくしたいと思っています。
 当社の青汁の良さは、味や栄養だけではありません。化学肥料不使用にこだわり、生産管理を徹底しているところにもあります。青汁原料のケールは無農薬で作っており、葉につく虫も手作業で取っています。飛散農薬も厳しく検査し、栽培場所の近隣の農家さんにも協力を仰いでいるのです。こうした品質面での取り組みを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいと思っています。
 入社してすぐに生産現場を見に行きました。青汁やケールに対するイメージは当社に入ってから変わりました。当社グループで栽培している青汁用のケールの葉は、大人の顔以上の大きさがあり、まず大きさに驚きました。当社のケールは、農薬を使っていないので、畑でそのまま食べることもできます。セロリのような味わいでありながら、とても甘みが強く衝撃的でした。
 ケールの甘みを知って「これだけ甘みがあるならば、甘さが強い時期のケールだけで青汁を作ったら、おいしい商品ができるのではないか』と考え、ケールの甘みを最大限引き出した青汁「ケール・ド・ケール」を開発しました。この商品は、私のアイデアだけではなく、現場のスタッフが感じていたことを具現化した商品です。当社の青汁と言えば「まず~い!もう一杯!」のフレーズが有名ですが、「うまい!もう一杯」と逆のアプローチができるのではないかと考えたのです。
 おいしい青汁を開発した背景はもう一つあります。青汁や、グリーンスムージー、ミドリムシ含有健康食品などをまとめた「グリーンチャージ」と呼ばれる市場は若い人を中心に伸びています。自社で20~30代の青汁意識調査を行ったところ、「あえてまずいものを選ばない」という声が非常に多くありました。「まず~い!もう一杯!」のイメージを変えられるような商品が作りたかったのです。7月初旬、10日間限定で表参道に青汁の無料試飲ができるポップアップストアを用意したのも、ケールのおいしさを伝えることにより、企業認知を高めたり、イメージを変えたりしたかったからです。

 ーーー20~30代向けというのにはどんな狙いがありますか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月24日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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