パーソナルトレーニングジムで急成長したRIZAPグループだが、創業時のメーン事業は、ECだった。瀬戸健社長はEC市場で豆乳クッキーをヒットさせ一躍、成長企業に躍り出た。上場後に事業が傾いたときは、美顔器のネット販売で再浮上。その後、RIZAPで事業を急拡大し、今では傘下に20社以上を抱える企業に成長した。そんな瀬戸社長が創業時から一貫して重視しているのは「顧客視点」だという。成功の秘訣や今後の展望について聞いた。
ーーー初めて取材したのが当社だとか。
03年に会社を立ち上げてすぐ取り上げてくれたのが「日本流通産業新聞(日本ネット経済新聞の姉妹紙)」でした。あまり表に出ていない最初の商品、大豆の胚芽部分の濃縮サプリメントを紹介してもらいました。豆乳クッキーから始まった会社だと思っている方もいると思いますが、クッキーはサプリのおまけだったのです。「RIZAP」から始まった会社だと思っている方も多いかもしれないですね。日本流通産業新聞の縮刷版(新聞を縮小印刷しまとめた書籍)を外出時に持ち歩いて集中して読み返し、勉強したりもしていました。
ーーーヒット商品を連発し、順風満帆に成長してきたと思っている方も多いかも知れない。
会社を興してからのジェットコースターには自信があります。創業してから15年間、当社は「何者なのか」とずっと問い続けてきました。何のために存在し、何の価値があるのかを考え続けているのです。自分の人生の在り方についてもずっと考えています。そんな中で自分としても会社としても納得して企業理念としているのが「『人は変われる。』を証明する」です。
最初のヒット商品となったお菓子なのに低カロリーで満腹感を得られる「豆乳クッキーダイエット」は、高校時代に付き合っていた彼女とのエピソードが開発のヒントになりました。自分も応援し、彼女は70キログラムから43キログラムまで痩せることに成功し、性格も明るくなり、心身ともに美しくなりました。
(続きは、「日本ネット経済新聞」7月13日号で)
【創刊10周年インタビュー】RIZAPグループ 瀬戸健 代表取締役社長/EC発で急成長した源は"顧客視点"
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