【対談インタビュー アイジーエー五十嵐明淳社長×w2ソリューション山田大樹CEO 】オムニチャネル化で成長加速

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五十嵐明淳社長(写真右)と山田大樹CEO

五十嵐明淳社長(写真右)と山田大樹CEO

 女性向けアパレルブランド店「axes femme(アクシーズファム)」を展開するアイジーエー(本社福井県、五十嵐昭順社長)は11年11月、w2ソリューション(本社東京都、山田大樹CEO)が提供するECシステム「w2Commerce(ダブルツーコマース)」を導入した。導入後すぐに、ECサイトの月商は前年比200%増に拡大。その後も毎年2桁増収を継続している。昨年12月から店頭とネットのポイントを共通化。オムニチャネルを本格展開し、さらに成長を加速させている。アイジーエーの五十嵐社長と、ECサイトのオムニチャネル化を支援しているw2ソリューションの山田CEOに、「アクシーズファム」のEC戦略や今後の展望について聞いた。


ーー事業の現状は。
 五十嵐 EC化率が年々拡大し、前期は8.8%になりました。今期は10%を目指しています。ECでは年末の福袋企画が特に盛り上がります。最近では、福袋のバリエーションを増やしたり、オンライン限定商品を用意するなどしてビックイベントになりました。15年12月は自社サイトだけで過去最高月商である1億5000万円を売り上げました。
 山田 ECシステムのリニューアル前は、セール時などに集中するアクセスに耐えられなくなっていました。特にアパレルはセールや福袋などのイベントがあり、短期間に大きな負荷がかかります。当社は大手企業のECサイト構築の経験もあり、強固なインフラを築いたり、バックヤードの処理を効率化するノウハウがあります。アイジーエーさまのケースでもしっかりとしたECサイトの基盤を構築し、さまざまな販売促進の施策が打てる環境を作りました。

ーーネットとリアルのポイント共通化の成果は。
 五十嵐 ECの売り上げが明らかに伸びました。改めてECが重要なチャネルだと感じています。ネットとリアルを相互に利用してくださっている顧客の購買パターンも把握できるようになり、今後はこうしたデータを生かしたいと思っています。
 山田 紙のスタンプカードを大切に利用していたお客さまがスムーズにネット会員に移行していただけるようにしました。紙のデータを手作業で入力しデジタル化、ポイント共通化に先立ち、昨秋にはスマホアプリの提供も始めました。顧客がアプリで店長ブログを見ることで、店舗への誘導やECサイトへの誘導を実現しました。顧客はリアルでもネットでもポイントをためたり、ポイントを利用でき、顧客がリアルでもネットでも自由に購入できるベースができたと思います。リアル店舗も含めた購入情報や顧客情報をECシステムで管理しているため、今後はレコメンドなど販売活性化施策を迅速に展開する予定です。リアル店舗の情報も全てECシステムで統合管理するオムニチャネルモデルは、他社にはない弊社独自のソリューションです。

ーーオムニチャネル以外に注力している点は。
 五十嵐 「アクシーズファム」は来年、15周年を迎えます。20~40代の幅広いお客さまに利用していただいています。ワンブランドですが世代に合わせたラインアップを用意しており、キッズ向けのアイテムも販売しています。ECでは顧客のニーズに合わせて商品や情報を提供できるような見せ方にも注力していきたいです。
 山田 EC売り上げの拡大とともに負担が増す倉庫業務の効率化のためのサポートも注力しています。出荷までの業務を簡素化したり、一部業務を自動化したりしてスタッフの負担を減らせるようにシステム面からサポートしています。

ーー海外でもEC事業に注力していますか。
 五十嵐 現在、中国に6店舗を展開しています。昨年11月にはタオバオに出店し、ECも強化しています。日本の事業規模にはまだ及ばないですが、EC事業の成長性はかなり高いとみています。中国は特殊な市場ですから、ECはモールが中心になると思いますが、アジアのほかの地域では、独自のECの仕組みを作りたいと思っています。そのときには物流拠点の整備が必要でしょうし、システムについてはw2ソリューションにしっかりとサポートしてもらいたいと考えています。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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