【イデアインターナショナル 高橋洋介 EC事業部 部長】中期経営計画でEC強化を進める/ECによる集客高めて売上拡大へ

高橋洋介氏

 実店舗を中心にインテリア雑貨を販売するイデアインターナショナルは、EC事業を強化していく。14年に親会社の健康コーポレーションで取締役を務める森正人氏が社長に就任。中期経営計画の中でECサイトによる集客を高める方針を打ち出した。ネット広告にも積極的に取り組み、16年6月期のEC売上高を前期比63%増の6億円に引き上げる計画だ。EC事業部の高橋洋介部長に今後の展開について聞いた。

16年7月期は6億円目標

-中期的に取り組むというEC事業の強化のポイントは。

 今年9月に行われた株主総会で森社長が発表した通り、当社は現在、卸売りと実店舗による直販の売り上げ比率が大きく、今後さらに成長していくためにECの活用を全社で進めていく必要がありました。自社サイトの強化で16年6月期におけるEC事業売り上げを6億円に拡大していくのが目標です。
 ECサイトはファッション雑貨「イデアセブンスセンス」と、オーガニック化粧品「テラクオーレ」の二つのブランドで事業展開しています。実店舗の「○○店」などと同様に、「EC店」を事業展開しています。
 今までは実店舗を認知しているロイヤルティーの高い30代前半の女性顧客をECサイトのターゲットにしていました。こうした顧客に対してECサイトの利便性を訴求したリスティング広告を展開していました。
 しかし、今後は新規顧客開拓していくために手法を変えたネット広告に転換していく計画です。

-どういったネット広告を強化していますか。

 まずはSNS広告の出稿を増やしている最中ですが、どこで誰が書き込んでいるかが分からないのが、SNSの課題です。こうした状況を改善するため、当社のことをSNS上に書き込まれた情報を集めた「イデアインターナショナル・ファンサイト」を10月に立ち上げました。ツイッターのつぶやき、フェイスブックの書き込みなどが、自動的にサイトに上がる機能を備えています。
 そのファンサイトではECと連動した定期的なキャンペーンを企画しています。ファンの属性が把握できるため、SNS広告が効率的に配信できるようになります。こうした企画でも、ECの強化を進めていきます。

-店舗とECの連動はどう進めていきますか。

 アパレル事業者にみられるような、ポイント連携にも着手しています。当社の主軸は実店舗なので、まずは実店舗間のポイント共通化を進めている段階です。ECサイトと実店舗の共通化は次のステップとしています。
 今年度中には実店舗の横のつながりを構築し、16年度にECと実店舗のつながりを作っていく計画です。

-現在のECサイトの出店状況は。

 自社サイトとゾゾタウンが主力です。モールでは14年に楽天市場、今年6月にヤフーショッピングに開設しました。また、アマゾンや会員制セールサイトを運営するギルトへ商品を卸しています。

-通販事業の売り上げは。

 15年6月期は、全体の売り上げが59億7000万円で、通販事業の「インターネット販売」は16・3%増の3億6800万円でした。16年6月期の目標は6億円です。
 売り上げの比率は自社サイトの「イデアセブンスセンス」「テラクオーレ」と、ゾゾタウン店が半々ほどです。ただ、ゾゾタウンは「イデアセブンスセンス」単体の出店なので、ECサイトの店舗では一番大きな規模となっています。
 他社が自社サイトの売り上げ構成比率を高めている中、当社は今までモールに頼り過ぎている状況です。その原因は、既存顧客に焦点を当ててリピートしてもらうという広告の展開方法に問題があると考えています。こうした状況を踏まえて、CRMやメルマガを充実させるなど広告方法を見直す方針です。新規顧客を増やしてEC全体を底上げする計画です。

(続きは日本ネット経済新聞 12月10日・17日の合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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