【コニカミノルタジャパン マーケティング統括部 ポータル推進部・部長 中村睦朗氏 マーケティング統括部 統括部長 新浦大蔵氏】 <サイト利用対象を全法人に拡大> /物販とサービスのECで10年増収続く(2024年12月19日・26日合併号)

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 2014年のECサイト開設以降、EC売上の伸長が続くコニカミノルタジャパン(本社東京都、一條啓介社長)。同社が展開するBtoB―ECサイト「bizconcie(ビズコンシェ)」は、自社の複合機を導入する法人を対象に、オフィス用品やITサービスを提供している。今年11月には、サイト開設10周年を迎え、利用対象者を全法人に切り替えた。

ECで非生産性を解消

 ─これまでの「ビズコンシェ」の展開を聞きたい。
 中村 サイト開設は2014年1月末ごろ。BtoB―ECの展開は10年を迎えた。
 サイト開設の背景は、複合機やPC、IT関連は価格や種類が豊富にあり、これらを対面営業だけで展開するのは手間と効率が悪く、経営課題の一つでもあった。大量発注は別として、少量発注に対し、その都度営業が動いて事務が処理するというフローが非生産的だった。
 これらを非対面で効率的に行う方法としてBtoB―ECの展開を始めた。
 ECは当社の複合機を利用する法人向けに複合機やIT関連の物販として始まった。その後、PCを中心とするIT化の流れで、物販の主役がPCに切り替わり、PCの周辺機器や消耗品などの商品も増やしていった。
 複合機やIT関連はSKUが何十万、何百万とある。これをECで補い、営業社員には営業ツールとして使ってほしいとずっと言い続けてきた。
 当初は、ECの台頭で営業の仕事が奪われるのではと不安や不満を抱く社員もいたが、今は営業とECが強固につながり、会員数もサイトの売り上げも伸びている。
 新浦 ビズコンシェとひも付く姉妹サイトのような形で、複合機のポータルサイトもEC開設と同時に展開している。流通する複合機を番号で管理するもので、導入機器の番号と照合しているので、関連商品も表示される。商品をクリックすると、ビズコンシェのサイトに飛ぶ仕組みにして利便性も追求している。これも展開から10年が経過した。
 ─カートは何を使っているのか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月19日・26合併号で)

<プロフィール>
なかむら・むつろう(写真左)
 1965年7月生まれ。鹿児島県出身。大学卒業後、福岡ミノルタ(当時)に入社。営業として18年間、販売推進として7年間従事。その後、13年にECサイト構築プロジェクトにプロジェクトリーダーとして参加。ECサイトの企画・運用部門の立ち上げと組織マネジメントを担う。
にうら・だいぞう(写真右)
 1978年3月生まれ。神奈川県出身。大学卒業後、デザイン制作会社に入社。DTPやウェブ制作に従事。その後、コニカミノルタ情報システムに入社。コニカミノルタのウェブサイト運営や商品企画、非対面での営業組織ITコンシェルジュの立ち上げを担当。コニカミノルタジャパンには19年に入社、ECサイトの企画運営を担当。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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