【ハルメク 通販本部食品・健康食品課 担当課長 橋本幸恵氏 執行役員 通販本部長 金山博氏】 <おせち完売の要因は?> /昨年の4万セット超える販売を達成(2024年12月12日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
通販本部食品・健康食品課 担当課長 橋本幸恵氏(写真右)と執行役員 通販本部長 金山博氏

通販本部食品・健康食品課 担当課長 橋本幸恵氏(写真右)と執行役員 通販本部長 金山博氏

 シニア向けの女性雑誌「ハルメク」を発行するハルメク(本社東京都、宮澤孝夫社長)は11月30日時点で、今シーズンのおせちが完売した。今年は高価格帯・低価格帯、両方のメニューを強化したという。昨年は約4万セットのおせちを販売しており、今年はその数を超えるおせちを販売した。8月から予約販売を開始し、雑誌「ハルメク」での訴求、メルマガ、動画など多角的に情報を発信し、購入促進を図り、11月中に完売に至った。ハルメクのおせちについて、執行役員通販本部長の金山博氏と通販本部食品・健康食品課担当課長の橋本幸恵氏に聞いた。

 ─昨年と今年のおせちの変更点について伺いたい。
 橋本 昨年、おせちを販売して、価格帯の二極化が進んでいると感じた。そのため、今年は高価格帯のおせち、低価格帯のおせち、両方の見直しを行った。
 特に低価格帯のおせちでは、メニューの幅を広げた。新たに1人前のおせちを販売し、お1人さまからより購入していただけることを目指した。この商品を入り口商品として販売を促進したことが、昨年との大きな違いだ。
 ─メニューの内容で変更したことはあるのか。
 橋本 和の食材に中華の要素も加えた。「ハルメク」のおせちは伝統的な食材プラスアルファで楽しんでいただくということがコンセプトになっており、自分では作れないメニューをおいしく食べることができることを目指している。伝統的な食材を大切にしながらも、家族全員(3世代全員)で楽しんでもらえるバラエティー感を大事にしている。
 これまでは伝統的な和風の食材に洋風の食材を組み合わせて提供していたが、今年はそこに中華のメニューも追加した。小さなお子さんやお孫さんでも楽しめるよう、味や食材を工夫して、満足のいくおせちを追求した。
 一例を挙げると、海老のチリソースは通常は辛い商品だと思うが、甘い味付けにしたり、酢豚もあんずと合わせて甘い味付けにしたりした。
 ─1人前のメニューを見るとメニュー数は豊富だが、すごくコンパクトに収まっている気がする。どのような仕掛けなのか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月12日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ