【ECに役立つサイト内検索支援】 〈ビジネスサーチテクノロジの導入事例〉ハンコヤドットコム/システムを大幅刷新/法人向け商材の拡充に注力

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AmidA取締役兼マーケティング事業部・森龍彦部長

 印鑑のネット通販を手掛けるハンコヤドットコム(本社大阪府、藤田優社長)は1998年のECを開始し、現在まで順調に業績を伸ばしている。
 ハンコヤドットコムは「シャチハタ館」や「ゴム印ドットコム」といった商品ごとに異なるドメイン約40サイトで構成。「相互リンクが有用だった時代にサイトの評価を高めることを目的とした結果」(AmidA取締役兼マーケティング事業部・森龍彦部長)としている。18年6月期の売上高は前期比7・2%増の27億4600円だった。モールなどの外部サイトでの売り上げ構成費は数%で、大半が自社サイトによるもの。売り上げ構成比は、パソコンが6割、スマホが4割で年々スマホが高くなっているという。
 ここ数年はスマホによる受注が増えつつある。14年10月に、ウェブの流入についてスマホがパソコンを逆転している。これまでシステムの改修については随時対応してきたものの、創業から20年が経過したこともあり18年6月期にシステムの大幅な刷新を行った。
 会社設立時に法人印を購入するユーザーの特性もあり、法人向け商材の拡充に乗り出している。例えば、法人設立の際に印鑑以外に、名刺の印刷や社名を記載した封筒も販売。企業のニーズを捉えることで業容の拡大を図っている。
 その一環として、18年6月期には、のぼりの専門サイト「のぼりドットコム」をはじめ、社名を印字した「クリアファイルドットコム」「手提げ袋ドットコム」など計10サイトを立ち上げた。
 サイト内には、印鑑や法人向けに役立つようなコンテンツも用意。コンテンツの閲覧からの流入も含め、新規会員登録は自然検索が最も多いという。
 自社内に約10人前後のカスタマーサポート部門を設置。購入前の問い合わせに電話で受けているほか、サイト内に動画を充実させることで質感などが伝わるように工夫する。こうした取り組みが奏功し「購入者からのレビューも高い評価を頂いており、丁寧な接客がリピート購入につながっている」(森氏)としている。
 10月からは既存顧客に対するメルマガを強化。顧客の属性に応じたセグメント別の送付に改めることで、リピート購入を促す。

■検索ユーザー、転換率が4倍に
 ハンコヤドットコムは17年2月に、ビジネスサーチテクノロジ(BST、本社東京都、川邉雄司社長、(電)03—3498—6922)が提供する、ECサイト内検索サービス「probo(プロボ)EC」とサジェスト機能「ポップリンク」を導入した。導入前には、自社のエンジニアが独自に開発していたほか、他社の仕組みを導入していた。
 ハンコヤドットコムでは、取り扱い品目が約20万品目に上る。そのため「検索したい商品が表示されない」といった課題があった。さらに、絞り込み検索をするプロセスを減らしていきたいと考えていた。
 導入に際しては3社ほどを比較。絞り込み検索を充実できるツールが「probo EC」導入の決め手となった。
 サイト内検索機能の導入前には、繁忙期で約100万のセッションがあったが、その中で6000回ほどしかサイト内検索が使われていなかったという。
 「probo EC」を導入後、サイト内検索の活用が導入前の5倍に増加。サイト全体と比較して検索ユーザーによる転換率が4倍に高い傾向あるという。「サイト内検索が有力なマーケティングツールになっている」(森氏)と話す。
 ハンコヤドットコムでは、検索によるユーザビリティ向上の取り組みと合わせてBSTが新たに提供を開始したサービス「ポップランキング」を使ったランキングコンテンツを公開。検索とともに、最短で希望する商品にアプローチできるような施策を進めていく。


【「proboEC」「ポップランキング」サービス概要】

 BSTが提供する、ECサイト内検索「probo EC(プロボイーシー)」は、複数サイトの商品に関係する情報を一つの検索結果で表示できる。検索の「ゼロ件ヒット」に起因する離脱を防止。コンバージョンページまでの到達率の改善が期待できる。
 「ポップランキング」は、商品カテゴリとページビューや人気等を組み合わせて多軸の商品ランキングを表示する。ランキング運用の課題であった商品選定や更新の手間を自動化する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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