ポータルサイト「goo(グー)」を運営するNTTレゾナント(本社東京都、若井昌宏社長、(電)03—6703—6001)は、ユーザーの誤入力や略語に対応したサイト内検索システムを提供している。検索者のデータを基に、商品表示順序を最適化することもできる。導入した日本トイザらスのECサイトでは、検索機能を使った顧客のコンバーション率(CVR)が倍増した。
サイト内検索システム「goo Search Solution(グー・サーチ・ソリューション)」は、キーワードの入力ミスや略語を検知し、正しい検索結果を導くことができる。 ポータルサイトの運営で収集した、誤入力や略語に関するデータを活用している。
日本トイザらスは7月、同システムを自社ECサイトに導入した。検索機能を利用する顧客は全体の約20%。検索者のCVRは従来2〜3%だったが、4〜8%にした改善した。
導入の効果を日本トイザらスは「発売直後の新商品が、検索結果としてヒットしないといった問題が解消した。スマホ画面で、関連ワードを検索窓の近くに表示できる機能にも満足している」(eコマース本部)と話す。
一つの事柄に複数の呼び方が併存する、いわゆる「表記ゆれ」を起こしやすいワードを手動で登録する必要がない。日本トイザらスは、検索エンジンのメンテナンスに割いていた時間を、CVR改善策の検討に費やしている。
NTTレゾナントは「どの表示順序だと一番ユーザーの求めているものが提案できるかを、ログから分析している。表記ゆれへの対応は、検索者に提案できる商品が増えることにもなる」(スマートナビゲーション事業部)とサービスの強みを説明する。
【ECに役立つサイト内検索支援】 NTTレゾナント〈「goo Search Solution」〉/誤入力や略語に対応/表示順序を最適化、CVR倍増
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