【ファッションEC 2018〈新境地開拓で次の成長狙う〉】 尾上繊維/サイト刷新で売上10倍/手軽なオーダースーツが好評

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榮岩和久マネージャー

 オーダースーツの専門店「DANKAN(ダンカン)」を37店舗展開する尾上繊維(本社大阪府、尾上昭一郎社長)は9月、ECサイトをリニューアルし、手軽にイージーオーダースーツをウェブ注文できるようにした。リニューアル後、従来の10倍以上のネット受注を獲得。将来的には実店舗での接客にもECサイトの仕組みを構築したい考えだ。
 ECサイト「DANKAN WEB Shop」は、インターファクトリー(本社東京都、蕪木登社長)が提供するクラウドECプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」を導入してリニューアルした。
 新サイトではユーザーの「身長」「バスト」「ウェスト」「ヒップ」「もも」のサイズを入力することで、スーツの着丈や肩幅、袖丈、股下などの標準サイズを自動計測できる。標準サイズを基にサイズを自由に調整することも可能だ。
 「これまで実店舗などで数万人を採寸してきたデータがあるので、最小限のデータでスーツの標準サイズを自動計測できる機能を構築できた。シミュレーションツールと連携し、スーツのデザインをカスタマイズしたり、シャツやネクタイとのコーディネートを確かめてから購入することもできる」(榮岩和久マネージャー)と話す。
 旧サイトは着丈や肩幅、袖丈、股上、股下などオーダースーツに必要なデータを購入者がすべて入力しないと注文できなかった。新サイトは、新規顧客が利用することを想定し、サービスを設計している。
 新サイトを実店舗の接客ツールとして活用する構想もある。実店舗にパソコンを設置し、シミュレーションツールを使いながら商品を提案することで、販売につなげる。採寸や生地見本の確認もその場でできる。
 「ECの仕組みを活用することで店頭スタッフの業務を効率化し、新規顧客の接客を手厚くしたい。さらに、店頭で受け取り用の商品を保管する必要がなくなるため、小さな店舗でも運営できる。都市部は家賃も高いが店舗を小さくすれば出店できる。現在進出できていないエリアにもショールーム型の実店舗を出したい」(同)と話す。
 実店舗の顧客にもECサイトの周知を図っている。リニューアル2年目には、1万着以上のネット受注を目指す。

シミュレーションツールで出来上がりイメージを確認できる

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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