【ECに役立つサイト内検索支援】 〈インタビュー〉クルーズショップリスト 張本貴雄代表取締役社長、サイジニア 吉井伸一郎代表取締役CEO/データと技術で商品との出会いを刷新

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クルーズショップリストの張本貴雄社長(写真左)とサイジニアの吉井伸一郎CEO

 ファッションECを手掛けるクルーズショップリストは8月、AIレコメンデーションシステムを開発・提供するサイジニアと業務提携した。ファッションECモール「SHOPLIST(ショップリスト)」の商品検索やレコメンド機能を強化するとともに、新たなソリューションを共同開発し、外部提供も行う計画だ。クルーズショップリストの張本貴雄社長とサイジニアの吉井伸一郎CEOに、データとテクノロジーを活用した新たな商品との”出会い”の可能性について聞いた。

 ─両社の最初の接点は。
 張本 サイジニアさんのビジュアルAIレコメンデーション「デクワス.VISION」に一目ぼれして、吉井社長に会いに行ったのが最初。これまでのレコメンドはユーザーにクリックされた商品が表示される「人気投票」のような仕組みだが、「デクワス.VISION」では、掲載されたばかりの新商品のような、クリックがまだ少ない商品までもレコメンドで提案できる。当社のような商品をたくさん持っていて、入れ替わりの早いプラットフォームに適した仕組みだった。他にもさまざまなプロダクトを持っており、データを使って新しいテクノロジーを生み出すという考え方にも共感できた。
 吉井 「デクワス.VISION」は商品のデザインに着目したソリューションで、画像解析技術を使うことで閲覧している商品と似たようなイメージの商品をお薦めできる。行動履歴型の既存ソリューションでは、データがたまるまでレコメンドできず、例えば、秋冬シーズンの最初には秋冬のアイテムを提案できない。また、ユーザーにクリックされないとレコメンドされないので、どうしても検索で上位表示されたアイテムばかりピックアップされてしまう。本当にユーザーが求めているアイテムをレコメンドできない可能性がある。「デクワス.VISION」はAIがすべての取扱商品の中から選別するため、マッチングの可能性も高まる。
 ─ほかにもサイジニアのソリューションを導入しているのか。
 張本 画像で商品を検索できる「デクワス.CAMERA」を導入した。来春に新物流センターが本格稼働するのに合わせて、ユーザーの閲覧履歴などを基にお薦め商品をプリントした同梱チラシを作成できる「デクワス.POD」も導入したいと考えている。サイジニアさんの既存サービスを導入するだけでなく新たなソリューションを一緒に開発していく。
 ─新たなソリューションとは。
 張本 キーワードは「1対n」ではなく「1対1」だと思う。マーケティングやPRの手法は変わってきている。広告宣伝以外で物が売れる時代になりつつある。顧客の体験に応じて、どれだけストーリーを作れるかが重要だ。パンツを購入したけど、自分の持っているジャケットに合わなかったというときに、パンツに合うジャケットをお薦めされたら即買いすると思う。何をレコメンドするかも重要だが、タイミングも重要だ。
 吉井 クルーズショップリストさんはファッションメディアも運営しているが、メディアで見ていたコーディネートと似たような商品がずらっと出てきて、そのまま買えるようなサービスも面白いかもしれない。最近はリアル店舗の会員証もアプリになっているので、リアルの顧客に対してもタイミングよくお薦め商品を提案できる。
 張本 「ショップリスト」はまだまだ成長するが、ECのインフラ事業はさらに成長する可能性もある。当社だけでなくEC市場を活性化できるような新たなソリューションを一緒に開発したい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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