EC事業者の「物流」に関する支援サービスを、ECのネットメディア「Eコマースコンバージョンラボ(eccLab)」と共同でまとめた。サービスマップには物流代行サービスに加えて、宅配サービスや倉庫管理システム(WMS)などもカテゴリー別に収録した。物流支援事業者は玉石混交。自社の事業にマッチしたパートナー選びの参考にしてほしい。
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物流代行のエスプールロジスティクス(本社東京都、小林正憲社長)は、積極的に最新技術への投資を行い、物流業務の生産性を向上している。昨年12月に開設した物流センターは、音声・画像認識のシステムによるピッキングの効率化や、シャッターアソートシステム(SAS)による仕分けの迅速性・正確性向上により、既存センターよりも生産性が3倍になった。
都内・品川に開設した次世代物流センター「S—POOL LOGISTICS Laboratory Shinagawa(品川物流センター)」は、同社の4拠点目のセンターとなる。最新設備を投入し、クライアントは増加。最寄り駅が品川という好立地とあって、スタッフの採用も順調に進んでいる。
「アマゾンなどの大手事業者がロボットを活用した自動化の仕組みを導入している。ただ、現状を考えると次のフェーズは、人力+最新テクノロジーによる効率化だ。品川物流センターではテクロジーを活用した生産性の向上を研究している」(小林社長)と話す。
品川物流センターには、業務提携先であるサトーグループのRFIDなどの自動認識技術も導入している。RFIDを活用した事例はまだないが、今後ネットとリアルで在庫を一元管理するオムニチャネル事業者などに導入したい考えだ。
「顧客の要望に応えようとすると事務作業が大きな負担となる。細かなオーダーを処理する事務作業部分にRPA(ロボットによる業務自動化)を活用。煩雑な事務作業を効率化することで出荷能力を向上できた」(同)と話す。
品川物流センターだけでなく、他のセンターでも最新技術を導入し、クライアントに高品質の物流サービスを提供している。
【Eコマース業界地図 「物流編」】 エスプールロジスティクス〈物流代行〉/生産性が3倍に/最新技術を積極的に投入
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