アパレルブランドのDoCLASSE(ドゥクラッセ、本社東京都、林恵子社長)は8月、ECサイトをリニューアルする。サイトのUI/UXを改善するとともに、CRMも強化する。CRMの基盤にCX(顧客体験)プラットフォーム「Karte(カルテ)」を活用するという。
「カルテ」は4月、ウェブ接客プラットフォームからCXプラットフォームにリブランディングしている。
「『カルテ』はマルチパッケージのマーケティングツールになってきており、LINE@とも連携できる。スマホアプリは『Yappli(ヤプリ)』を活用して立ち上げているが、『カルテ』でアプリとのつなぎ込みもできる。データウエアハウスのようにデータをためて、リマインドからレコメンドまで展開可能だ」(藤原尚也CMO兼web事業長)と話す。
特集企画などをメールで配信するとともに、LINEやアプリで情報を再訴求。さまざまな媒体でコミュニケーションの頻度を高めることで、購買を喚起している。LINEで個別配信もテストしており、シナリオの精度を高めていきたいという。
「カルテ」のチャット機能を活用して顧客対応も実施する予定。将来的にはチャットボットを導入したい考えだ。
「新しい取り組みを行うときに、すべてを開発した方が自由度は高く、スムーズにいくと考えがちだが、実際はそうならないケースが多い。消費者の志向や外部環境、経営判断は常に変化しており、求められることも変わる。クラウドシステムを効果的に活用し、PDCAをすぐに回した方が、結果的にコストパフォーマンスは高まると思っている」(同)と話す。
【Eコマース業界地図 「CRM編」】 〈CASESTUDY〉ドゥクラッセ/基盤に「カルテ」/CRM強化し、EC事業拡大
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