大・中規模のECサイトを構築するための主要システムを紹介する。サービスマップはウェブメディア「eccLab」と共同で作成した。ECサイトで独自サービスを実現し、さらに成長したい事業者は本特集を参考にしてほしい。
ECサイト構築システムを提供する各事業者はそれぞれ特色を打ち出し、導入企業獲得にまい進している。
国内のECサイト構築パッケージとして実績が豊富なecbeing(本社東京都、林雅也社長)は支援体制の充実度が売りだ。社内外合わせて400人のエンジニアを抱えているほか、マーケティングや制作を支援するスタッフも70人いる。
コマース21(本社東京都、玉井邦昌社長)は15年1月、ファッションECに特化したECサイト構築パッケージ「Commerce21 S5(以下S5)」の提供を開始した。大規模ECサイト向けのパッケージのノウハウを生かし、ターゲットを絞ったソリューションの提案を強化している。
「S5」は機能をモジュール(システムの部品)としてパッケージに追加できるようにすることにより、既存のパッケージが抱えていた「旧態化(導入時の標準機能をベースに開発するため次第にシステムが古くなってしまうこと)」の課題を解消している。
■クラウドが台頭
「旧態化」への不満に応えたクラウド型のECサイト構築システムも台頭している。
国内ではインターファクトリー(本社東京都、蕪木登社長)がクラウド型のECソリューション「ebismart(えびすマート)」を提供している。
外資系であるデマンドウェアもクラウド型のECソリューションを提供している。15年1月に日本へ進出し、すでに24サイトを構築。当初はグローバル企業の国内向けサイトを構築するケースが多かったが、TSIホールディングスなど海外展開を見据えた国内企業にも採用されている。
commerble(コマーブル、本社東京都、橋本圭一CEO)もクラウド型ソリューションを提供している。既存のサービスとは異なる、注文1件当たり100円という低価格のランニングコストでシステムの導入を提案。EC業界に新たな風を吹かせようとしている。
【「EC支援サービスマップ」シリーズ ECサイト構築システム】
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