【成長EC企業支える有力サービス】 ユミルリンク/月間配信34億通を突破/カート放棄、転換率向上に成果も

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 阪急阪神東宝グループのユミルリンク(本社東京都、清水亘社長、(電)03―6820―0088)では、月間メール配信件数が前年同月比4億通増の34億通に達した。導入企業は5月末で1000社に拡大。大量のメール配信を必要とする大手企業のほか、中小EC企業からの導入も増えている。マーケティングツールの多様化に伴い、よりシンプルで顧客にアプローチできるメール配信を見直すEC企業が増えているという。こうした要望に応え、順調に導入先を増やしている。
 レコメンド機能やカート放棄対策を強化している。EC支援企業と積極的に提携し、新たな機能を自社のメール配信システム「Cuenote(キューノート)FC」に追加している。
 15年7月には、セラン(本社東京都)が提供するリターゲティングを自動化するためのマーケティングツール「xross data(クロスデータ)」と連携した。この連携により、ウェブの行動履歴から売り上げ機会損失を防止するリターゲティングメールをHTMLで自動配信できるようになった。導入企業はカート放棄商品やお気に入り登録商品、商品閲覧履歴などのリマインドメールを送付している。一度の設定で自動配信されるため、担当者は負担なく売り上げの機会損失対策が行える。導入前と比べ5倍のコンバージョンアップにつながった導入企業もある。
 今年3月には「キューノートFC」に、暗号化したメールを配信する機能を追加。機能追加により「TLS」と呼ばれる暗号化に対応した特定のメールプロバイダーに対して、安全なメールを配信できるという。
 セキュリティー強化、機能・サービスの拡充に努めることで導入先をさらに増やす考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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