【ロジザード 営業部 亀田尚克部長】在庫管理の「ロジザードゼロ」/一元管理と積極連携

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亀田尚克部長

亀田尚克部長

 システム開発のロジザード(本社東京都、金澤茂則社長、(電)03―5643―6228)が、在庫管理システム「ロジザードZERO(ゼロ)」と一元管理システムの連携を積極的に進めている。一元管理システムの導入先は、「ロジザードゼロ」の潜在ユーザーになるとみているからだ。ただ、EC事業者の中にはロジザードの存在を物流支援事業者と捉えたり、「ロジザードゼロ」というシステムの特徴を十分把握していないところもある。営業部の亀田尚克部長に、「ロジザードゼロ」の特徴や一元管理システムとの違いなどを聞いた。



■一元管理ではない

ーー今回出稿された広告は変わっていますね。
 一元管理特集に「一元管理システムではないんです」という広告を出稿した。「ロジザードゼロ」は、ネットショップの業務の流れからすると一元管理システムの次に位置するものだと捉えている。一元管理システムも「ロジザードゼロ」も同じく「在庫管理」というキーワードで展開するサービスではあるが、在庫管理には二つの意味がある。一つは、「ストックギア」「在庫ロボット」などに代表されるネットショップ上の論理在庫というべきもので、これは特集の一元管理システムの分野だ。「ロジザードゼロ」は商品のリアル在庫管理システムで、実際にどれだけ在庫が存在しているのかを正確に把握するシステムだ。

ーー「ロジザードゼロ」以外のシステムは、正確な在庫数を把握できないんですか。
 必ずしもそうではない。在庫把握だけであれば一元管理システムだけでも問題ないと思う。ただし、どの商品がどこにしまってあるのかという「ロケーション管理」や、バーコードによる「入出荷時の検品」までできるのが「ロジザードゼロ」で、倉庫現場向けの仕組みとなっている。今年9月で「ロジザードゼロ」を出して4年目を迎えるが、稼働している導入先は770件。自ら出荷を行うネットショップだけでなく、物流アウトソーシング先の倉庫会社でも数多く採用されている。



■まず一元管理の導入を

ーー一元管理システムを導入する次の段階で「ロジザードゼロ」の特徴が生かせるということですか。
 一元管理システムの導入先は「ロジザードゼロ」の潜在ユーザーでもある。例えば、「ネクストエンジン」「クロスモール」「テンポスター」などといった一元管理システムと、「ロジザードゼロ」の違いが分からないネットショップもいるかと思うが、それこそECを始めたばかりで規模が小さいネットショップは、一元管理システムのみで在庫管理をしてもいい。
 当社に問い合わせをいただくネットショップの中には、一元管理システムを導入していない事業者も結構存在する。なぜか理由は不明だが、そのようなEC事業者に対しては「まずだまされたと思って一元管理システムを導入してください」とアドバイスしている(笑)。
 一元管理システムの導入後に、リアル在庫管理という課題にぶつかることがある。物がどこにあるか分からず、倉庫現場が疲弊したり、受注したとしても欠品により出荷できないといったケースだ。

ーーつまり、一元管理システムを導入しても出荷に課題が生じた場合は「ロジザードゼロ」で解決できるということですか。
 その通り。多店舗展開でEC事業をきちんとやろうと決めているネットショップは「ロジザードゼロ」の前に、まず一元管理システムを導入してほしい。これだけ使えるさまざまな仕組みが、安く利用できるようになっているからだ。「ロジザードゼロ」は、これらの一元管理システムとの連携を積極的に実施している。
 その際、まれに物流のアウトソーシング先に一元管理システムまで丸投げしてしまうケースが散見される。これはやめた方がいい。なぜなら物流委託先を変更したいときにも、一元管理システムを握られてしまっていては容易に変更できなくなる恐れがあるからだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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