【2020年 注目のEC支援サービス】 〈【インタビュー】多店舗マネジメントアプリ「EC―manet」を開発〉イメージデザイン 田中利和社長/ショップの状況をその場で把握できるアプリを開発

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 一元管理システム「楽々通販2」を提供するイメージデザイン(本社京都府、田中利和社長、(電)075―353―6539)は今春をめどに、ネットショップの管理者・店長がショップの運営状況をスマホで確認ができるスマホアプリ「EC―manet」の提供を始める。2月3日からは、無料で使うことができるベータ版をリリースし、ネットショップへの支援につなげる。田中社長にアプリを開発した背景やネットショップが抱える課題について聞いた。

 ─スマホアプリ「EC―manet(イーシーマネット)」を新たに開発した。その背景について聞きたい。
 ネットショップ支援システム「楽々通販2」シリーズは、オフィス内PCで使うことを想定している。ただ、ネットショップを運営する企業の多くが少人数で運営をしており、管理者である店長がバイヤーを兼ねるなど、常にオフィスにいてPCを開き、指示ができる環境にはないことが現実だ。
 だからこそ、どこでもショップの運用状況が確認できて、的確な指示ができるようなアプリを開発すれば、ネットショップが抱える課題を一つ解決できるのではないかと考えた。
 ただ、管理者も忙しいため全ての状況を確認することは現実的ではない。問題のある箇所だけ的確に通知する機能があれば、すぐに課題に取り組むことができる。事前の想定を超えたことを感知した場合にだけ通知されるようなイメージだ。また、後からまとめて確認するのではなく、リアルタイムに確認することで、課題の早期発見につながり、早期対策につなげることができる。
 ─どのような設定方法を想定しているのか。
 「EC―manet」はスマホやタブレットでアプリをダウンロードしてもらい、各種のAPI連携など簡単な設定し、商品原価や固定費などを設定してもらうだけで使うことができるようにする。
 システムだと、いろいろと初期設定が大変でストレスがかかるものと思われがちだが、アプリは、とにかく簡単をモットーに設計している。
 ─田中社長は「EC事業の黒字化」をテーマに掲げている。
 どんな企業でも最低年に一度は決算を行う。赤字決算だった場合には、管理者も放っておくことはできないはずだ。だからこそ、管理者には常にショップの現状を把握してもらい、意思決定をスマートに行える状況を作ろうと「楽々通販2Management」をアップデートしてきた。
 例えば、注文を受け発送するだけで、赤字になってしまうこともある。クーポンやポイントの付与設定の誤りや、ECモールへの支払い手数料を加味してプライシングができてないといったケースが想定される。導入企業先で「これだけ配送料や手数料の負担が増えると、小さなネット通販は儲からない」といった理由で撤退してしまう光景も見ている。ただ、正しい知識を持って運営すればきちんと利益を確保できるという確信もある。
 働き方を見直すことが急務になる中で、ネットショップの運営も生産性を高めていくことが必要だ。今回のアプリもネットショップからさまざまな意見を集約することで、課題を解決できるようにバージョンアップをしていく。今後もネットショップの運営に貢献できるツールの開発を進めていきたい。

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