【〈現地リポート〉韓国ファッションEC】 キルシー〈「KIRSH」〉/ECで人気、売上15億円/日本向け強化し今期売上1.8億円

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「KIRSH」のチャ・ヨンミン氏(写真左)

「KIRSH」のチャ・ヨンミン氏(写真左)

 KIRSH(キルシー、本社韓国)が展開する「KIRSH」は、若年層向けストリートブランドとして人気を集めている。ECを中心とした19年12月期の売上高は約15億円を見込む。日本向けの展開も強化しており、今期の売上高は約1億8000万円になる見通しだ。
 15年のブランド立ち上げから、サクランボのシンボルマークが若い世代を中心に人気を集めた。韓国のアイドルやインフルエンサーが着用した姿をSNSで発信したことなどが人気に火を着けた。売上高は15年12月期の約2000万円から18年12月期には約8億円に拡大した。
 「韓国では売り上げの50%を『MUSINSA(ムシンサ)』で上げている。日本でいうと『ZOZOTOWN(ゾゾタウン)』のようなファッションECサイトだ。3割はオフラインの売り上げで、100店以上に商品を卸している」(チャ・ヨンミン海外販売チームリーダー)と話す。
 日本向けはキルシーが直接展開する前に、日本のアパレル企業であるパワーボムが代理店として展開した。韓国での人気の高まりはメディアやSNSを通して伝わっており、パワーボムがポップアップ店を開設すると長蛇の列ができた。
 「日本での手応えを感じて『Qoo10』に出店した。ポップアップ店が出るとその場に行けない方が『Qoo10』に訪問し、EC売り上げも拡大する」(同)と話す。
 海外売り上げは、日本と中国が大半を占める。今年10月まで海外売り上げに占める日本の売上比率は60%あったが、11月の「独身の日セール」で中国売り上げが拡大し、日本の売上比率は45%まで低下している。
 日本の19年1~11月の売上高は約1億8000万円になり、そのうち約5500万円がEC売上高となっている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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