【2019年 EC業界重大ニュース】 ZOZOを子会社化/ZHD、流通総額2兆円規模に

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 Zホールディングス(ZHD)は11月13日付でZOZO(ゾゾ)の普通株式の公開買い付け(TOB)を完了し、同月20日に子会社化した。株式取得にかかった費用は約4000億円で、ZOZO株式の50.1%を取得した。ZOZOを子会社化したことで、日本国内における物販ECの流通総額は2兆円規模に拡大する。
 9月12日に開催した記者会見の席上、ZHDの川邊健太郎社長は「国内ECナンバーワンが現実的に射程圏内に入ってくる」と説明。ヤフーショッピングは従来、アマゾン、楽天の2大プラットフォーマーの流通総額と差をつけられていたが、ZOZOの買収により2社を追随する。
 ZHD傘下のヤフーが運営する「PayPayモール(ペイペイモール)」に12月17日、ZOZOが運営するファッションECモール「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」も出店した。
 ZOZOの子会社化により、「ゾゾタウン」と「ペイペイモール」の相互送客が実現する。
 「ヤフーとゾゾはユーザー属性が補完的。『ゾゾタウン』に『ヤフー』から30~40代の男性を送客し、『ゾゾタウン』からは若いユーザーを『ヤフー』に紹介できる。両社の顧客基盤の拡大が見込める」(川邊社長)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

EC重大ニュース 特集記事
List

Page Topへ