本紙がまとめた「ファッションEC売上高ランキングTOP110」では、昨年に続きユニクロが1位だった。ユニクロは実店舗とECが連動したセールを毎週のように展開。注文全体の44%まで高まった「店舗受け取り」がECサイトの利用を促している。
パルは実店舗のスタッフによるコーディネート(コーデ)画像の投稿を強化し、ECや実店舗の集客力向上に成功している。SNSやコーデ投稿の成果でスタッフを評価する仕組みを導入したことが成長に寄与した。
店舗やスタッフといったリアルの力を引き出すためには、デベロッパーの協力も不可欠だ。テナントの売り上げからロイヤリティーを徴収する商業施設では、リアルとネットの融合は実現しにくい。
ブランドの多くは、「渋谷パルコ」のような今のユーザー感覚に合わせた、デジタルに根差した商業施設が増えることを期待している。
アダストリアやユナイテッドアローズのシステム移行時のトラブルも尾を引きそうだ。今後は安定志向のシステム移行が増える傾向となりそうだ。
■掲載企業
オムニ化進む大手の戦略
・ストライプインターナショナル
・三陽商会
・デイトナ・インターナショナル
・パル
・クロスプラス
・バロックジャパンリミテッド
・Shoichi
ファッションテックの強い味方
・フューチャーショップ
・エスティファイブ
・バニッシュ・スタンダード
・インターファクトリー
【ファッションEC 2019】 〈ファッションEC売上TOP110発表〉「ユニクロ」が独走/リアルの力でEC成長
関連リンク・サイト
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